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2014年度のアプリケーション事業戦略を説明

オラクル、アプリケーション事業は「3つのテーマに注力」

2013年07月29日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 日本オラクルは7月24日、2014年度のアプリケーション事業戦略に関する説明会を開催した。同社副社長 執行役員 アプリケーション事業統括 椎木茂氏は、今年度は「インメモリアプリケーション」「グローバル経営管理基盤」「SaaS/クラウド」の3点にフォーカスしていくことを強調した。

説明会に出席した日本オラクル 副社長 執行役員 アプリケーション事業統括 椎木茂氏

 ビジネスを取り巻く環境が大きく変化し、日本企業が「新次元のグローバル化」「新たな成長」「競争に勝ち抜く筋肉体質」といった課題を抱えるなかで、椎木氏は、その解決の妨げとなっているさまざまな“従来のITの限界”を取り除いていく必要があると指摘する。従来のITの限界とは、例えば「扱うデータ量の限界」「遅いパフォーマンス」「複雑なシステム間連携」「高止まりする維持運用コスト」といったものだ。

 そのためにオラクルが今年度フォーカスするソリューションが、「インメモリアプリケーション」「グローバル経営管理基盤」「SaaS/クラウド」の3点である。椎木氏は、これらはまだ「顧客自身の経験が少ない領域でもあり、単にソフトウェアやサービスを売るという姿勢ではなく、ビジネスパートナーとも一体となって、コンサルティングやソリューション提案を行っていく」と語る。

 「インメモリアプリケーション」については、前週に中堅企業向けERP「JD Edwards EnterpriseOne」で2つのインメモリアプリケーションを発売しているが(関連記事)、今後も「SCM Edge」「PeopleSoft」「Siebel」「Hyperion EPM」など幅広いアプリケーションについて、順次インメモリ化を進めていくと述べた。

国内あるいはグローバル発表済みのインメモリアプリケーション群。同社の「Exadata」や「Exalogic」ハードウェアで稼働する

 「アプリケーションをインメモリ化することで、これまでの技術ではできなかったような巨大なデータに基づくシミュレーションも、ビジュアルかつリアルタイムにできるようになる。例えば原価計算や計画といった領域においては非常に有効であり、経営に大きな影響を与える」(椎木氏)

 2つめのグローバル経営管理基盤については、ERPとEPM(企業パフォーマンス管理)を密接に結びつけた経営管理環境が重要であると強調した。

 椎木氏は、従来の経営会議は過去の(例えば先週の)データを用い、定型のレポートに基づいて行われる“結果確認型”であると指摘。これを、最新の(リアルタイムの)データを用いて、マネジメントが必要とするKPIをタブレット端末に提供することで、ビジネスの現状把握と担当者への行動指示を促す“どこでも経営会議”へと刷新する必要があると述べた。

 こうした経営環境の実現のために、オラクルではEPM「Oracle Hyperion」と「Oracle ERP」の統合を加速していく。「ERPプラスEPMの相乗効果を実現できるような提案をしていく」(椎木氏)。

椎木氏は「EPMとERPの統合を進めることで、企業のマネジメントのレベルを格段に上げていく」と述べた

 SaaS/クラウドの取り組みについて椎木氏は、オラクルでは100以上の広範で包括的なクラウドサービスの提供を目指しているとしたうえで、「特に(SaaS化の)効果が高いと考えている」HCM(タレントマネジメント)、セールス、カスタマーサービスのアプリケーションを、デモを交えて紹介した。なおオラクルでは同日、タレントマネジメントSaaS「Taleo Cloud Service」の機能を強化した最新版を提供開始している。

 SaaSの導入や運用の方法は従来のオンプレミス型アプリケーションとは大きく異なることから、オラクルではSaaS導入に関するコンサルティング、支援を行う専門チームを設置。さらに「パートナーにも、オラクルにもメリットがあり、なおかつ顧客価値を最大化する」SaaSのパートナー協業モデルを作るため、パートナーへの積極的なトレーニングを実施していくと述べた。

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