2006年の交通博物館の閉館に合わせて、特別公開以来、内部に入ることができなくなっていた“旧万世橋駅”の遺構。
遺構は、交通博物館の跡地に建設されたJR神田万世橋ビルの建設とともに進められた再開発によって、新旧文化が組み合わさった新しい商業施設「mAAch ecute 神田万世橋」として9月に生まれ変わることが、開発を担当するJR東日本ステーションリテイリングより発表された。
旧駅舎を使った再開発というと、2012年に開業当時の姿を取り戻した東京駅があるが、同社によると、東京駅の再開発は“復元”をコンセプトとしていたが、今回の万世橋駅の再開発は、現代の使用用途に合わせた“再生”をコンセプトをしている。とはいえ、現代風への無理なアレンジなどは行なわず、当時の姿や魅力を残した施設を目指している。
「mAAch ecute」という名称だが、、これはJR東日本ステーションリテイリングが運営する商業施設「ecute」の新ブランド施設で、テーマに“まちとのコトづくり”を掲げている。周辺地域と一体になって開発を行ない、街の活性化の一翼を担う予定だという。 ここでは、報道関係者に公開された工事中の「mAAch ecute 神田万世橋」の模様をお伝えしていこう。