イタリア製アンプ「Carot One」はマニアな音を楽しむ第一歩 (2/7)

2013年07月24日 13時00分更新

文● 荒井敏郎　写真●今井宏昭

小型な筐体に抜群のパワー！
USBを搭載したオシャレな真空管アンプ登場！！

Carot Oneを紹介するということで、安易ですが、八百屋さんにてイメージ撮影用のニンジンを買ってきてもらうことにしました。今回はこの、「ひとりでお買い物」から始まります

八百屋さんにてニンジンを無事、購入した佐武さん。ニンジンを頭に乗せておちゃらけていますが、果たして、これからどんなミッションが待っているのでしょうか！？

　Carot Oneなんだからニンジンだろう、という単純な理由で、八百屋さんにやってきました。まずは佐武さんに、自腹でニンジンを買ってきてもらいます。

──　三ッ又商店街の八百屋「豊野」さんでニンジンを買います。

　「佐武宇綺が聞いちゃいます。オーディオのここが知りたいのです。3回目～。今日は、ジャン！　八百屋さんに来ております。で、なぜかわからないのだけれど、「自腹でニンジンを買え」ということなんです。（店内を見渡して）あ、あった。120円。なぜ、なぜ私はいまニンジンを買うの？　とりあえず買いたいと思います（ニンジンを手に取ってお会計へ）」

店員さん　はーい、いらっしゃいませ。

佐武　あ、どーも、すみません。このニンジンをください。

店員さん　はい、ありがとうございます。

「ででで、で、なぜ私は、ニンジンを買ったの！？　何が起こるの、今日！　ということで、頑張ってきます！！」

協力：「八百屋　豊野」　東京都品川区大井1-55-7　TEL：03-3774-8198

　株式会社ユキムにやってきた佐武さん。さっそくCarot Oneの試聴……と思いきや、誰もいない試聴室からは聞き覚えのある曲が。大好きなアニメ「マクロスF」の挿入歌「ニンジーン Loves you yeah！」。エンドレスで流れるこの曲の音量を、下げてもらうのが狙いです。

──　株式会社ユキムの試聴室に入ります。

　「なんだ、なんか音が聞こえるぞ。なんだこの部屋は！？　そして、なんで私はニンジンを持っているんだ？　あ、なんか知ってる音楽が流れているような……（扉を開けて試聴室に入る。『ニンジーン Loves you yeah！』が流れている）」

「あ、終わった。あ、はじまった。ニンジーンが聞こえます。めっちゃいい音なんですけど（笑）。（しばらく室内を見渡して）イスがあります。座りましょう。（スピーカーの正面に座り）これ、音が大きすぎるなぁ。音量を変えましょう。リモコンあるやないですか……。（目の前の巨大なアンプに向かってリモコンを操作する）音量のボタンは……どれ？　これ？　え、変わらない……。音が変わらない！　なんで！？　なんで？　え、これはどういうことですか？」

　「（立ち上がってスピーカーの裏などを確認）スピーカーのうしろにもない。ちょい待って。ない！　え、え、どうやったら音が小さくなるの？　頭痛くなるよ、これ。リピート再生じゃん、しかも……。怖いよ！　全然わかんない」

　「（ニンジーンが終わってはまた再生される）え、やだやだまたリピート再生。ストップして～。あーわかんない、わかんない、わかんない！！」

──　Carot Oneを発見する

株式会社ユキムの試聴室にて。手前の大きなアンプがつながっていると、完全にだまされていた佐武さん。正解は、箱の裏に隠れていたCarot Oneの最新プリアンプ「ERNESTOLONE」（エルネストローネ）でした

　「頭が痛くなってくるわ～。どうしよう。（再度、リモコンを操作）とりあえず、これは効かないと……。これじゃないんだよ、きっと。ということは？　（巨大なアンプのほうに向かい）説明書どっかにないの？」

　「（その奥にあるCarot Oneの箱を見つける）なんだこれ？　この中に入ってるのかな？　（箱をつかんで振ってみる）空だ……。（箱の奥にCarot Oneの本体を見つける）あー、アンプ～。なんだ、こんなところに隠されていたとは！？　全然わからないよ。こんなにわかりにくいところに……。光ってるやないですか！？　たぶん、これじゃない？　（Carot Oneのノブを回して音量が下がる）やったー！　止まった！！　怖かったよ～。ニンジーンが永遠に流れる部屋（笑）」

　「（Carot Oneを見て）え、すごく小さい。小さいのにこんなにいい音が出てたんだ。このアンプだけだったなんて……。（目の前の巨大なアンプを見て）この大きいのなんだったの？　リモコンのボリューム押しても全然意味なかったってことだ。だまされました佐武。だまされました……。エーン。

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