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デジタル時代の漫画家に必要なものとは?

漫画家・佐藤秀峰先生が「CLIP STUDIO PAINT EX」を語る!

2013年08月06日 11時00分更新

文● 松本佳代子、ASCII.jp編集部 撮影●曽根田元

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CLIP STUDIO PAINTでどんなソフトか?

「CLIP STUDIO PAINT」公式サイト

 CLIP STUDIO PAINTは、低価格・多機能が特徴のイラスト制作ソフトだ。ラフ画から下描き、ペン入れ、彩色までほぼすべての工程をこなせる機能が揃っている。カラーイラストだけでなく、モノクロ原稿にも対応し、トーン、フキダシ、コマ割り、テキスト編集など、モノクロ漫画制作ツールとしての機能も備えている。

 OSはWindows XP/Vista/7/8、Mac OS X10.6から10.8までと、幅広い環境に対応している。また64bit OSに対応し、PCスペックをフルに活かした描画が可能だ。ハイスペックPC環境なら、高解像度で複数レイヤーを使った漫画制作も難なくこなせる。

体験版では、PROとEX両方の機能を使用できる。自分に合ったものを選ぼう

 本ソフトには「CLIP STUDIO PAINT PRO」と「CLIP STUDIO PAINT EX」の2つのバージョンが存在し、それぞれ使える機能が異なる。PROはいわばスタンダード版で、単ページのイラストやコミックを描ける機能を備えている。EXは上位グレード版となり、複数ページを管理する機能や、見開きページの編集が可能だ。

新バージョンはタブレットでも使いやすく進化!
Ver.1.2.7の主な変更点

タッチ操作インターフェース。各アイコンが大きくなり、ペン先や指でタッチしやすくなった

タッチ操作インターフェースへの切り替えは「環境設定」でおこなう

 8月7日にVer.1.2.7のアップデータがリリースされる。Ver.1.2.7の大きな変更点は、Windows 8のタッチ操作に対応したこと。タブレットPCに最適化されたインターフェースに切り替えが可能になり、筆圧感知機能を搭載するタブレットPCで液晶タブレットのような直感的な操作ができるようになった。

スキャナーからの読み込みが可能に

 スキャナーで取り込んだ画像をレイヤーとして読み込める機能が追加された。「スキャン」「スキャン機器の選択」によって選択できる。紙に描いた線画を取り込んで「CLIP STUDIO PAINT」で彩色する際に便利な機能だ。

漫画制作ツールがさらに便利に

キャンバス自体の回転が可能に。「編集」タブから操作できる

 本バージョンでは、「キャンバスを回転・反転」が追加され、表示上の回転ではなく、キャンバス全体の回転・反転が可能になった。また、「コマ枠を等間隔に分割」や「コマ枠を結合」、トーン領域をカラーで表示できる「トーン領域表示」など、漫画を描くユーザーにとってはかゆい所に手が届く細かい変更により、作業の効率アップが期待できる。

「コマ枠を等間隔に分割」では、コマ枠の分割数が指定できる

体験版は公式サイトでダウンロード可能

 今回紹介した「CLIP STUDIO PAINT」はセルシスの公式サイトに体験版が用意されており、30日間すべての機能を無料で使うことができる。漫画制作に興味を持った人や、別のツールからの乗り換えを検討している人は、ぜひ体験版を使ってみよう!

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