“Androidを採用したデジカメ”から
通話ができるスマートフォンに!
機種名 | GALAXY S4 Zoom | GALAXY Camera |
---|---|---|
OS | Android 4.2 | Android 4.1 |
ディスプレー | 4.3型 540×960ドット AMOLED | 4.77型 800×1280ドット LCD |
撮像素子 | 1600万画素CMOSセンサー | 1630万画素CMOSセンサー |
レンズ | 光学10倍ズーム(広角24mm) | 光学21倍ズーム(広角23mm) |
F値 | F3.1~F6.3 | F2.8~F5.9 |
手ブレ補正 | 光学式 | 光学式 |
バッテリー容量 | 2330mAh | 1650mAh |
内蔵ストレージ | 8GB | 8GB |
外部メモリー | microSDXC(最大64GBまで) | microSDXC(最大64GBまで) |
本体サイズ | 幅125.5×奥行15.4×高さ63.5mm | 幅128.7×奥行19.1×高さ70.8mm |
重量 | 208g | 305g |
そのほか | 音声通話+パケット通信、物理ホームキー | パケット通信のみ、ソフトウェアキー |
ギャメラとZoomの詳細なスペックは比較表を見ていただくとして、Zoomの4.3型AMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレーは、ギャメラの4.77型より一回り小さいが、明るくコントラストがくっきりとしていて極めて見やすい。
そして、ギャメラとZoomの最も大きな違いは、Zoomはデータ通信に加えて音声通話をサポートしているスマートフォンだということだ。そのため、バッテリー容量はギャメラの約1.4倍以上にあたる2330mAhのリチウムポリマー充電池を搭載している(ギャメラは1650mAh)。
ごく普通のスマートフォンとして、SNSやメールを送受信し、たまに音声通話も行なうとなれば、このバッテリー容量でも十分とは言えないかもしれない。
Zoomは従来のギャメラ同様に三脚穴が継承されている。しかし、基本はスマホであり三脚穴を使うシチュエーションはそれほど多くないと想定されているためか、三脚穴を上手く隠すダミーのプラスティック製の栓が付属する。
ギャメラが多くのデジカメと同じく、底面にある跳ね上がるフタを開けてSDメモリーカードやバッテリーを挿入、交換するのに対して、Zoomは側面からのアクセスとなる。
大容量バッテリーとmicroSIMカードはこの側面から挿入し、Zoomの撮影データの保存されるmicroSDカードは、底面のmicroSD専用の小さなスロットに収納される。
ギャメラもZoomもその“ウリ”のひとつに、高倍率の光学ズーム機能がある。ギャメラは脅威の21倍光学ズーム機能が評判だったが、スリムなデザインを優先させたZoomは光学10倍ズームと少し遠慮したスペックだ。
Zoomの望遠機能の倍率調整は、アナログカメラのユーザーインターフェースのように、実際のレンズリングを回転させてその画像を拡大、縮小することができる。
一方、ギャメラは、シャッターボタンの周囲にある小さな爪のある回転リングを右手人差し指の指先で調整する。Zoomの方がアナログカメラに近いとは言えるが、実際にどちらの操作を好むかはユーザー次第だろう。ズーム倍率の大小も同様だ。
そしてZoomは、スマートフォンとして使用中でも、突然シャッターチャンスが訪れたなら、ズームリングを回転させることで、現在やっている仕事を中断して撮影モードに入ることのできる「Quick Launch & Shortcuts機能」を搭載している。
Zoomによる動画、静止画の撮影方法や各種設定は、基本的に先輩のギャメラを踏襲している。静止画の撮影に関しては、従来からある全自動の「Auto」、夜景や接写などの撮影シーンを前提にプリセットされた「Smart」、すべてを手動設定できる「Expart」が用意されている。
そして自分のお気に入りの撮影スタイルを「My mode」に登録できる。また撮影時にモニターを見ながら、映像効果をリアルタイムに変更できるのも従来同様だ。
さらにZoomは通話中の相手に、回線を切ることなく、会話を中断して撮影した写真データをMMS機能の添付ファイルとして相手に送信し、画像を共有しながら会話を進行させることのできる「In-Call Photo Share機能」も搭載している。
しかし、筆者の環境ではいまだ動作していない。筆者の設定ミスなのか、本来機能しない組み合わせなのか今の段階ではよく分かっていない。
ギャメラと同じく、筆者はZoomで撮影したすべてのデータをWi-Fi機能がある環境であれば、自動的にDropboxにアップロードするように設定している。
常にあるとは限らないWi-Fiではなく3G環境でもアップロードは可能だが、大きなデータ量の問題やパケット料金の制約がある場合は、撮影画像のサイズ設定を小さくするなどの組み合わせでも対処できるだろう。
内蔵するmicroSDカードではなく、撮影後、自動的にDropboxにアップロードすることで、複数クライアント間や複数ユーザー間でのデータ共有は極めて容易になる。
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