ミドルとは思えない機能と画質!
パナソニック「DMR-BWT550」
パナソニック「DMR-BWT550」はミドルクラスの下位モデルに位置する機種で、パッと見でサイズがとてもコンパクトなのに驚く。幅430×奥行189×高さ41.5mmという薄型でスリムなボディーなので、リビングだけでなく、自分の部屋で使うにも便利だろう。
背面のUSB端子には外付けHDDを接続することもできるし、拡張性も十分だ。
なお、本機はDTCP+対応アダプター「DY-RS10-W」に対応しており、iPhoneなどのiOS機器で外出先でも録画済みの番組視聴が行なえる。iPhoneで視聴できるのもうれしいが、内蔵メモリー容量を気にせず気軽に録画番組を外出先で楽しめるのは便利だ(アダプター内のSDメモリーに番組転送をしておくことが必要)。
操作面では、大きなアイコンを配置したメニューが使いやすい。このアイコン配置は、自由にカスタマイズできるので、自分のよく使う機能に置きかえればもっと便利に使えるようになる。新機能としては、登録したチャンネルの最新ニュース番組を素早く見られる「最新ニュース」が便利だ。
ジャンルを指定するだけの簡単さで使える自動録画も備えるし、スマホの写真を取り込んで簡単にアルバム作成ができるなど、かなり多機能。特にネット機能は、上級機と同じく「ビエラ・コネクト」に対応しており、各種の動画配信サービスをはじめ、ゲーム配信などさまざまなサービスが用意されている。
DLNAもサーバー/クライアントに対応しているので、録画した番組の配信だけでなく、ほかのレコーダーやPCなどの動画などの再生も可能。ミドルクラスモデルでここまで機能が充実しているのはちょっと驚く。
画質もなかなかの実力だ。というのも、システムLSIの「ユニフィエ」は上位モデルと同じものを採用しているので、高画質処理などは同様となっており、ノイズリダクションや超解像技術といった高画質機能もきちんと備えている。
また、アニメ好きにはアニメの映像をより高画質で再生できる「アニメモード」もある。アニメ特有の輪郭線のもやつきなどを解消し、すっきりと見やすくできるので、テレビアニメの映像のざらつきが気になるという人は積極的に活用したい。
実際に映像を見てみると、解像感と低ノイズを両立したバランスのいい画質となっている。ミュージカルの名作を映像化した「レ・ミゼラブル」を見ていると、フランス革命後の混乱した時代の街並みをリアルに映し出した。
色の再現が実に豊かで、華やかなドレスや家具の美しさだけでなく、民衆たちの汚れた服などもリアルに描く。物の質感や圧政に抗う民衆の怒りの表情も豊かに伝わり、なかなかに引き込まれる映像だ。
アニメモードは「マクロスプラス・ムービーエディション」で試してみた。フィルムの色調を重視したという豊かな色合いもしっかりと再現されるし、CGを巧みに採り入れたシャロン・アップルのライブシーンの華やかさも見事だ。
そして、手描き作画の限界とも思える空中戦の迫力もばっちり楽しめる。力強い輪郭線がくっきりと再現されるので、映像の見通しがよい。広々とした大空で繰り広げる試作戦闘機のバトルや、無人戦闘機ゴーストとの戦いも手に汗握る迫力で楽しめる。
機能性はもちろんだが、この画質の実力ならば、好きな作品を思う存分に楽しめるはず。涼しい室内で贅沢に映画三昧の夏休みを過ごせるだろう。
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