これ一台あればたいていの撮影がOK!
光学30倍ズーム機「PowerShot SX500 IS」
PowerShot SX500 ISはラインナップ的には高倍率ズームシリーズの下位モデルに相当する。
しかし、高倍率機という点もあり、機能面ではいわゆる普通のコンデジの下位モデルとは異なり、十分な機能を備えている。
超望遠撮影時でも手ブレの少ない静止画が撮れる「マルチシーンIS」や、撮影状況を自動認識して適切な設定を行なってくれる「こだわりオート」など、高倍率ズームを生かす機能が搭載されている。
高倍率ズームを使っていると気になるのが最短撮影距離だ。広角側ではほどほど寄れても少しズームするだけでピントの合う距離が離れてしまい、ピンボケになってしまう。
SX500 ISの場合、広角側では約0cm、レンズ前直前までピントを合わせることができ、最望遠側では約1.4mまで近寄れる。またズーム途中でも最短距離が液晶に表示されるのが便利だ。
さらに思い通りの明るさや色調に調整する「ライブモード」も撮影ダイヤルに用意されており、液晶で効果を確認しながら調整が可能だ。このほかエフェクト系機能の「クリエイティブフィルターモード」も備わっている。
感度別撮影サンプル
撮像素子は1/2.3型 約1600万画素のCCDセンサーを採用している。ISO感度はISO 100からISO 1600まで設定可能だ。最近のコンデジに多く採用されている裏面照射型CMOSセンサーではISO 6400くらいまで設定できるので、高感度側がISO 1600止まりなのがちょっと残念だ。
画質を見てみると、ノイズはISO 400から出始めるが結構少なめ。最高感度のISO 1600でもあまり画質の低下はない。上限が低い分、どの感度でも実用度は高い。
普通のコンデジ感覚で高倍率での撮影が楽しめる。なにより手振れ補正機能の効果が高く、しっかりとホールディングして撮影していれば、よほど遅いシャッタースピードでない限り手ブレは起きなかった。
背面液晶で確認しても、手ブレ補正の効果は高く、手持ちでフレーミングしても安定して画角を決めることができた。
一眼レフスタイルの宿命で奥行きがあり、コンパクトとはあまり言い難いが、サイズそのものは小さめなので、荷物としては収納スペースはあまり取らない。
差し当たりこれ一台あればたいていの撮影が可能なので、望遠撮影したい人にはもちろん、ミラーレス機に標準ズームやパンケーキレンズを装着して楽しんでいる人の望遠サブ機としてもうってつけな一台だ。
次回はAV機器編!
次回はBDレコやAVアンプなど、3万円台のお買い得なAV機器について紹介していきたい。
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