3万円台で買いたいデジイチは「D3200」!
実際のところ、一眼レフで3万円台というのは結構ハードルが高い。現行機で縛るとエントリークラスでもボディーのみの価格がギリギリ3万円台で、標準ズームレンズ付きになってしまうと4万円台に突入してしまうのがほとんど。
3万円台となるとやはり型落ち機が多い。しかし、ミラーレス機やコンデジと違い、(一部の製品を除いて)製品リリースのスパンが長めな一眼レフの場合、1世代前と言っても2~3年経っている場合や、現行機だが発売からは数年経っているので値段が下がっている機種もある。総じて大幅に価格が落ちることがない。もしも落ちている場合は在庫処理レベルだ。
そんな一眼レフ市場で今、3万円台でお買い得感の高いのはニコン「D3200」だ。
ボディーのみの価格が最安で約3万8500円。残念ながらレンズ付きだと約4万3800円と予算オーバーなのだが、ここはちょっと勘弁してほしい。
D3200は昨年5月に発売されたモデルで、1年前とはいえバリバリの現行機種だ。撮像素子は約2400万画素で、同社のハイエンドモデルと同じ映像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載。さらに別売の無線LANアダプターにも対応しており、装着すればスマホやタブレットとの連携も可能だ。
同価格帯の一眼レフはほかにキヤノン「EOS Kiss X5」がボディーのみで約3万9800円、標準ズーム付きだと約4万2500円。「ソニー α57」がボディーのみで約3万1800円、標準ズーム付きで約3万9000円となっている。
2011年発売のEOS Kiss X5はすでに2世代前の製品。約1800万画素でバリアングル液晶モニター搭載など、機能的に不満はないのだが、2世代落ちならばもう少し安くなってほしい感がある。
α57は2012年4月発売だが、後継機が出ていないので立派な現行機でかなり手頃な価格になっている。
その上、αシリーズの中ではミドルレンジに相当するので造りも良く剛性感も高く、かなりお買い得感の高い値段になっている。
だが、一眼レフに分類されるとはいえ、αシリーズには光学ファインダーがなく、アイレベルで構えてファインダーを覗いても見えるのはEVFと特殊な構成なのであまり手放しでおススメできる製品ではない。
もちろん、製品構成を理解し、納得しているなら十分お買い得なモデルだ。暗いシーンでもEVFのおかげで明るくファインダーを確認できる上、ライブビューと同じ情報量をアイレベルに構えてファインダーで確認できる。AF動作も速いので光学ファインダーに拘らないのならお薦めできる。
3万円台で買いたいコンデジは「PowerShot SX500 IS」!
3万円もあれば大抵のコンデジは買えてしまうのだが、最近人気なのが高倍率ズームを搭載したコンデジだ。
光学20倍以上のズームを採用し、中には40倍ズームなんて機種もある。できるだけ小さく軽く、でも遠くの被写体を大きく撮りたいという需要はかなりあるようで、どこのメーカーも高倍率コンパクトを複数機ラインナップに用意している。
よく例えられるのが子供運動会や入学式、卒業式などの行事で、撮影がメインではなく、ほかにメインの出来事があり、写真も撮っておきたいなど、写真を撮るのがサブな場合にはできるだけ小さいほうがいいだろう。
また考え方にもよるが、レンズ交換可能なデジカメで望遠レンズを用意するよりも安くコンパクトで、軽くサブとして高倍率コンデジを持つのも場合によってはアリだとは思う。
今回チョイスしたキヤノンの「PowerShot SX500 IS」は昨年9月に発売された現行機種ではある。価格は最安で約1万8500円前後。35mm換算で24mmから720mm相当の光学30倍ズーム搭載でコンパクトな機種としてはかなり美味しい価格だと思う。
似たようなスペックで近い価格帯には、光学40倍ズーム採用の富士フイルム「FinePix S8200」(約1万9000円前後、今年1月発売)や、同じく光学40倍ズームのオリンパス「SP-820UZ」(約1万9000円前後、昨年9月発売)などがある。
FinePix S8200は1/2.3型、約1620万画素の裏面照射センサーを採用している。SP-820UZも1/2.3型、約1400万画素の裏面照射型センサーを採用している。
ズームの倍率に関しては高ければ高いほど大きく撮れるが、望遠側でズーム倍率が10増えても広角側に比べてそれほど大きな差は出ないので、無理に倍率を重視する必要はない。高倍率撮影で大事なのは確実なAF性能と手ブレ補正機能だ。スペック表記だけではわかりにくい部分で、ぜひ店頭などで確認してほしい所だ。

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