カーナビとしての性能は必要十分すぎるほど
操作性やUIなども洗練された
スマートループ アイ スポット以外を見てみると、ナビの性能はもはや高次元でまとまっており、最初のルート検索で若干もたつくと感じた(PNDと比べて)以外は、リルートも渋滞考慮リルートも非常に早く(体感で1秒かかっていない)、渋滞回避ルートも極端に狭い道を案内するといったことはなかった。感圧式タッチパネルの操作性も洗練されており、よくありがちな「押そうと思ってたところと違うところが反応する」ということもなく、ストレスなく目的地を探せた。
やや気になった点だが、アスキー・メディアワークスの目の前の道路は時間によって一方通行の向きが変わるという非常にやっかいな場所なのだが、検索すると「時間によって方向が変わるので検索できない」と表示されてしまった。それでもいいなら検索できるが、おそらく時間で変化する方向には対応していないかもしれない。
現在、若者のクルマ離れと言われて、クルマが売れないという。そうなると当然カーナビも売れなくなってくる。何十万円もする、フルナビはなおさらだ。お手軽に使えるスマホのナビは、一時期猛威をふるったPNDを衰退させてしまった。だからといって、このサイバーナビのような超高性能フルナビの価値が落ちたのかと言えばそうではない。スペック競争は過渡期を迎え、各メーカーが独自の機能に価値を見出している。サイバーナビのAR HUDやスマートループ アイ スポットはまさに唯一無二の機能であり、カーナビ市場の中でもその性能は突出していると言っても過言ではない。
たしかに、スタートしたばかりのスマートループ アイ スポットはまだ数は少ないし、30万円以上するカーナビのユーザーがすぐにたくさん増えるとも考えにくい。だがそれでも、この機能はカーナビの未来を変えるだけのポテンシャルを持っている。むしろ、これだけの機能が詰まったナビを30万円ほどで買えるんだから、お買い得なのかもしれない。カーナビに妥協したくないという人は、迷わずサイバーナビを選ぶといいだろう。