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Haswellで組む自作PCレシピ 第1回

フォームファクターから選ぶHaswell対応マザー【ATX編】

2013年07月08日 15時00分更新

文● 山県

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電源ユニットやメモリーは
現行製品で問題なし

 一式買い替えの際に気になるのが電源ユニットだ。Haswell発売前後に一時話題となった「C6/C7ステート」に関する問題で、0.05Aという小さな電流値での省電力マネジメントが必要とされるというもの。

「C6/C7ステート」に関する問題で一時は話題となった電源ユニット。正式対応をうたったシールが貼られている製品も多いので購入の際に参考にしよう

 一部の安価なモデルや古いモデルなどでは非対応となるため、各社とも対応製品をアナウンスするなどしている。今ではハッキリとHaswell対応の有無を確認することができるので、購入前にウェブサイトなどで情報を確認しておこう。

Intel Z87 Expressチップセットへの正式対応をうたった製品もあるが、基本的にはDDR3-1333/1600までが正式にサポートされる点を忘れずに。それ以上はオーバークロック扱いとなる

 またメモリーはIvy Bridge世代と変わらず、DDR3-1333/1600までが正式にサポートされる。Intel Z87 Expressチップセット搭載モデルなら、ほぼすべてのメーカーのマザーボードで、それ以上のクロックで動作するオーバークロック系メモリーをサポートしている。Intel 8シリーズチップセットでの動作検証済みをアピールする製品も多いので、こちらも購入前に軽く調べておくといい。

Haswellのハイエンドマシンは
やっぱり最上位の「Core i7-4770K」

 さて、ここからはいよいよCPUとマザーボードの選定に入っていこう。CPUについては、Haswellのハイエンドマシンを組むなら最上位の「Core i7-4770K」は外せない。自分はオーバークロックの必要がないという人は、一つ下の「Core i7-4770」を選択するのもありだ。

不動の1番人気は最上位モデルの「Core i7-4770K」。Z87チップセット搭載マザーボードと組み合わせれば、オーバークロックも楽しむことができる倍率ロックフリー対応の製品だ

 マザーボードは、拡張性を備えたATXフォームファクターのモデルは安いものから非常に高価なモデルまで、実にさまざまな製品が用意されている。以下の4モデルは、各社がフラッグシップと位置付けるスーパーハイエンドモデルとなる。

ASRock「Z87 Extreme9/ac」
実売価格:約4万6000円

PLX PEX8747+PLX PEX8608チップの追加で4-Way SLI/4-Way Cross FireXをサポート。グラフィック出力機能にはThunderboltポートを装備、Wi-Fi(802.11 ac draft)にも対応する

ASUSTeK「MAXIMUS VI EXTREME」
実売価格:約5万円

オーバークロックを強く意識した製品で、専用のコントローラー「OC Panel」を標準装備するほか8+2フェーズデザインの「Extreme Engine Digi+ III」電源回路を備える。IEEE 802.11ac無線LAN/Bluetooth 4.0/M.2(NGFF)コンボ拡張カードも付属。もちろん4-Way SLIもサポートしている

GIGABYTE「G1.Sniper 5」
実売価格:約4万5000円

ゲーミングマザーの最高峰。LANチップにはQualcomm Atheros「Killer E2201」とintel「I217V」を採用。サウンド機能はCreative Sound Core 3Dを搭載。さらにオーディオ用オペアンプを交換できるギミックも用意される。4-Way SLI/4-Way Cross FireXのサポートもぬかりはない

MSI「Z87 XPOWER」
実売価格:約5万8000円

オーバークロッカー向けのハイエンドマザーボード。電源周りはフルデジタル制御「DigitALL Power」による32フェーズ構成となるほか、PLX PEX8747を搭載することで4Way SLIにも対応する。LANチップにはQualcomm Atheros「Killer E2205」を搭載。ボードサイズがXL-ATXとなる点は忘れないでほしい

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