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Apple Geeks 第119回

「OS X Mavericks」のマルチディスプレー機能を考える

2013年07月05日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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AirPlayにも「Wi-Fi Direct」がほしい!

 前述した問題点は、AirPlay対応製品を販売しているオーディオメーカーも承知しているところで、すでに多くの製品で対応策が講じられている。それは「Wi-Fi Direct」。無線LANアクセスポイントの機能をソフトウェア的に実現し、Wi-Fi機器同士をピア・ツー・ピア接続することで、ルーターなど無線LAN機器のない場所でもAirPlayによる音楽再生を楽しめるのだ。オーディオ機器の場合、送出側のiPhone/iPad/Macとはせいぜい2〜3mしか離れないため信号は安定し、再生途中で音が途切れることもない。利用するたびアクセスポイントを切り替える手間はかかるが、落ち着いて音を楽しむならこちらのほうがいい。

AirPlay対応のオーディオ機器は、すでにWi-Fi Directに対応しているものが多い(写真はPanasonicのミニコンポ「SC-PMX9」)

 現在のところ、Wi-Fi Directに対応したApple製品はないが、Apple TVにはぜひ追加してほしい機能といえる。現行のiMacとMac miniは、有線のEthernetと無線LANの2系統のネットワークデバイスを装備しているので、LANへの接続にはEthernet、Apple TVとの接続には無線LANを使うというわけだ。前述したMavericksのマルチディスプレー機能も、Apple TVがWi-Fi Direct対応になればワイヤレスでもスムースにつながることだろう。

 外の世界へ目をやると、「Miracast」を採用するAndroid端末やAV機器が増えてきた。このAirPlayとよく似たワイヤレス伝送規格はWi-Fi Directをベースとしており、Wi-Fiアクセスポイントまで遠いため帯域が細くなる問題が起こりにくい。通信時における機器間の距離はせいぜい数メートルであることを考えると、こちらのほうが合理的に思えてしまうのだ。

 ところで、AirPlayにもWi-Fi Direct的な使い方が可能になる機能が追加される、という観測が1年ほど前から存在する。WWDC 2013の基調講演で触れられることはなかったが、前述したとおり一部オーディオ機器では導入済みの機能であり、実現されればMavericksのマルチディスプレー機能にとっても有用だ。特にApple TVへ追加されれば、プレゼンテーションなどで大活躍しそうな機能に思えるのだが……。

iPhone 5のテザリング機能を有効にすれば、無線LAN機器のない場所でもApple TVへAirPlay出力できる。しかし、Apple TVがWi-Fi Directに対応すれば、そのような面倒はなくなるはず


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