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GUI、ハイパーテキスト開発の功績も

マウスの発明者、ダグラス・エンゲルバート氏が逝去

2013年07月04日 14時17分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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SRIインターナショナルのサイトでは、「NEWS」ページにダグラス氏逝去のニュースを掲載。

 7月2日、発明家ダグラス・エンゲルバート氏が、カリフォルニア州の自宅で、腎不全により逝去した。88歳だった。

 カリフォルニア大学大学院電気工学科にて博士号を取得した後、1957年に米スタンフォード大が設立した研究機関「SRIインターナショナル」に入社。ハイパーテキストやGUI、ビットマップ・スクリーンなどの開発に関わった。特に、「マウス」を発明した業績で有名だ。まだまだ一般人がコンピューターを扱うなど考えられなかった時代の話である。

 今日のPCやスマートフォンOSの美麗なUIを見ていると、UIの正体が複雑なコマンドであるということすら忘れそうになってしまう。しかし、それもGUIという概念の誕生なくしては考えられなかったこと。

 ディスプレー上で、美しい色彩のボタンを「クリック」する。クリックすると「なめらかな動きで反応を示してくれる」。現在のPCは、コンピューター黎明期の彼の功績の上に成り立っていると言っても過言ではない。コンピューター史に残る偉大な人物の逝去に、慎んで哀悼の意を表したい。

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