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GIGABYTE「GV-N770OC-2GD」

GIGABYTEの本気を見た! 新型GPUクーラーに大注目

2013年07月19日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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一新したヒートシンク&ヒートパイプで
冷却効果を大幅アップ!!

 続いて冷却に重要なヒートシンク部を見ていこう。「WINDFORCE 3X 450W」のヒートシンク&ヒートパイプは、従来モデルから一新。冷却効果を高めるGIGABYTEの独自構造ヒートシンク「Triangle Coolテクノロジー」も進化している。

パッとみでも大きく変わっている新型モデル(左)と従来モデル(右)のヒートシンク部。重量も従来モデルから実測で205g増えた580g(ファン部含まず)に

 ヒートシンク部に金属を三角形状で充填し、熱伝導率を高めるという「Triangle Coolテクノロジー」を採用するのは同じだが、新型モデルは三角構造部が大幅に大型化しており、GPUコアの熱をより効率良くフィンへ伝えることが可能になっている。

新型モデル(左)は、従来モデル(右)に比べてTriangle Coolテクノロジーの三角構造部が大型化。金属充填を増やすことで熱伝導率を高めている

 また、「WINDFORCE」クーラーのもうひとつの特徴である複数ファンでも乱気流を抑え、ヒートシンクへの風の流れを整える「Inclined」技術も採用。「WINDFORCE 3X 450W」のヒートシンクは15度ほど傾けて設計され、Inclinedファンと合わさってエアフローを向上させる仕組みになっている。

新型モデルのヒートシンクは、乱気流を抑え、ヒートシンクへの風の流れを整えるために傾斜している

ファンはEVERFLOW製「T128010SU」を採用。80mmファンで最大回転数は4200 rpmで、風量は35.89CFMになる。電源はカード上の4ピンコネクターから供給

ヒートパイプはZalmanの技術を採用!!
熱の輸送効率をアップする「Composite Heat Pipe」

 さらに熱を伝えるヒートパイプも変更され、ヒートパイプ内にもう1本パイプを通したような構造の「Composite Heat Pipe」が採用されている。

WINDFORCE 3X 450Wは、ヒートパイプの内側にもう1本ヒートパイプを通すことで熱の輸送効率を高めるComposite Heat Pipeを採用する(画像提供:GIGABYTE)

ヒートパイプの仕組み。パイプ内の液体が熱を吸収して気化し、空洞を通って液体に戻ることで熱を移動させる(画像提供:GIGABYTE)

材質の違う2種類のパイプが、お互いの利点を補って、高い熱輸送を実現する(画像提供:GIGABYTE)

 この技術は、Zalman製CPUクーラーにも使われており、従来構造のヒートパイプよりも高い熱輸送効率を備えている。また、従来モデルでは3本だったヒートパイプは6本に増加している。

サビのように見えるが、Composite Heat Pipe(左)と、一般的なヒートパイプ(右)の内部構造だ。Composite Heat Pipeは、細かなスリットが入った外側パイプの内側にもう1本パイプが通っている(画像提供:GIGABYTE)

 VRM部も同時に冷却できるよう銅製受熱ベースが取り付けられているなど、スキのないGPUクーラーに仕上がっており、見た目からでも、その高い冷却性能がうかがえる。

新型モデル(左)は8mm径×2、6mm径×4の6本を搭載するのに対し、従来モデル(右)は実測8mm径×3本。GPUコアの熱は速やかにヒートシンクのフィンへ輸送される

GPUコア(左)とVRM(右)の受熱部には、熱伝導率が高い銅製プレートが採用されている

※:ビデオカードを分解するとメーカーの保証を受けられなくなります。分解することで発生する不都合について、編集部では一切責任を負いません。

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