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プロジェクターの常識が変わる!?

ソニー、起動約6秒で4000lmの業界初レーザー液晶プロジェクター

2013年07月03日 17時32分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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VPL-FHZ55

 ソニービジネスソリューションズが、レーザー光源プロジェクター「VPL-FHZ55」を発表した。「レーザー光源」を採用した液晶プロジェクターとして、業界初をうたう。

 本機に採用されたのは、青色のレーザーと蛍光体を組み合わせた同社独自のレーザー光源。青色レーザーから生成した白色光を3原色に分離し、それぞれを3枚のLCDに透過する「3LCD方式」で映像を投写する。

 3LCD方式とレーザー光源の組み合わせで、約幅390×奥行487×高さ134mm/約11kgの業務用常設型プロジェクターとしては比較的コンパクトな筐体ながら、公称4000lmの明るさを実現した。

 最も大きな特徴は、公称約6秒の高速起動だ。水銀ランプを採用した製品は起動時にウォーミングアップが必要なため、映像投写まで時間がかかるデメリットがあった。

 レーザー光源はウォーミングアップが不要なため、プロジェクターのシステムが立ち上がればすぐに入力映像を投写できる。光源切れの心配が少ない点や、クリーニングが不要な点もレーザー光源のメリットだという。また、レーザー光源は半導体で構成され、消耗品を含まないため寿命が長いのも特徴。本機では、約2万時間の長寿命を実現したとしている。

 同社は、「今後、レーザー光源採用の常設型プロジェクターの増加が予測できる」と説明している。約6秒という驚異的な起動が一般的になれば、プロジェクターの常識がくつがえりそうだ。

 VPL-FHZ55のパネル解像度は1920×1200画素。表示画面サイズは40〜600型で、5BNC、D-sub、S VIDEO、VIDEO、DVI-D、HDMI経由での入力に対応する。

 価格はオープンで、市場推定価格は90万円。8月頃の発売を予定している。

VPL-FHZ55/VPL-FHZ55B

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