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「VAIO Pro 13」「dynabook V832」「LIFEBOOK UH90/L」の“使いやすさ”を検証

ライバル対決!! 当代最強のウルトラブックを決定!(中編)

2013年07月17日 11時30分更新

文● 真島 颯一郎 写真●篠原孝志

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本気で使うからこそこだわりたい画面解像度

 モバイル機がメインマシンとして利用しにくいのは、性能の問題だけではない。ディスプレーが1画面に限られ、作業領域が限られるため、複数のウィンドウを展開して作業をするのが難しいためだ。今回ピックアップしたモデルは、いずれもフルHD以上の高解像度パネルを搭載。複数のアプリを展開しても、快適に作業できるだけの解像度を備えている。

 中でも、飛び抜けて高解像度なのがLIFEBOOK UH90/L。3200×1800ドット表示という驚異的な高解像度ぶりを誇る。またdynabook KIRA V832は2560×1440ドット表示でこちらも、フルHDに比べて約1.8倍の高解像度パネルを搭載している。

表示性能の比較
製品名 VAIO Pro 13 dynabook KIRA V832 LIFEBOOK UH90/L
画面サイズ 13.3型 13.3型 14型
表示解像度 1920×1080ドット 2560×1440ドット 3200×1800ドット

VAIO Pro 13は1920×1080ドット表示の液晶パネルを搭載。十分に高解像度ではあるが、ほかの2モデルに比べると、普通に感じてしまう。写真は標準設定で、dpiスケーリングを125パーセントに設定している

dynabook KIRA V832はMac Book Proに搭載され話題になったRetinaディスプレーと、ほぼ同等の解像度を実現しており、13.3型ではトップクラス。dpiスケーリングの標準設定は125パーセントとなっている

LIFEBOOK UH90/Lでは、14型で3200×1800ドット表示を実現しており、解像度では他の追随を許さない独走状態。なお、パネルは“IGZO”で省電力性にも優れている。dpiスケーリングの標準設定は150パーセント

 とはいえ、13.3/14型のサイズで“超高解像度を使いやすいのか?”という問題もある。解像度が高過ぎると、文字などが認識しにくいといった問題があるからだ。

 今回ピックアップした3モデルも、標準設定では、ディスプレーのdpiスケーリングは100パーセント以上に設定されており、ドット・バイ・ドットでは表示していない。そこで、3モデルとも、dpiスケーリングを100パーセントに設定し、ドット・バイ・ドットで表示してみた。

1画素ごとの間隔の比較
製品名 VAIO Pro 13 dynabook KIRA V832 LIFEBOOK UH90/L
ppi 165ppi 221ppi 262ppi

13.3型で1920×1080ドットのパネルを採用するVAIO Pro 13では、ひと回り小さくなったが、文字などの視認性は十分維持できており、使いにくいといった感覚はない。このままでも、十分に利用できるレベルだ

13.3型で2560×1440ドットのパネルを採用するdynabook KIRA V832では、かなり表示が小さくなり、アイコンのテキストは、なんとか視認性を維持できているといった印象。利用するアプリによっては、拡大表示が必要になりそう

14型で3200×1800ドットのパネルを採用するLIFEBOOK UH90/Lでは、アイコンが豆粒のようなサイズになり、パッと見の視認性は低いが文字は判別できる状態。使いこなせれば、WebサイトをチェックしながらOfficeで資料を作成といった作業も快適に行なえる

 LIFEBOOK UH90/Lとdynabook KIRA V832には、どちらにも表示拡大率を手軽に変更できるユーティリティが用意されているので、利用シーンに合わせて、こまめに表示拡大率を変更しつつ使うことになるだろう。

 さて、携帯性とディスプレーに注目して比較してきた中編はここまで。次回、後編ではいよいよベンチマークテストを実施。3モデルの真の実力を明らかにしていく。対決の行方に乞うご期待!

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