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Visual Studio+ASP.NETからの移行も容易

Webサイト・モバイル向けサイトを短時間で作れる、Windows Azureの新機能

2013年07月04日 20時44分更新

文● 編集部

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無料から始めて、規模を拡大できる

 さてWindows Azure Webサイトの利用プランは「無料」「共有」「占有」の3種類がある。

 無料プランではドメイン名をユーザーが指定できず、運用できるサイト数が10サイト、1日当たりのデータ送信料金が最大165MBに限られるといった制約があるが、無料でウェブサイトを運用できる。ストレージ容量は1GBまでで、MySQLを20MBまで利用できる(最初の12ヵ月間)。

 有料プランの共有では、独自ドメインを使った運用が可能で、最大100サイトに対応する。データ送信料金の上限も外れる。標準層の利用料金は1時間当たり1.08円の従量制(月額上限804円)で、利用料金は月額1200円程度になる見込みだ。

 占有では、さらにS(CPU1コア、メモリー1.75GB)、M(同2コア、3.5GB)、L(同4コア、7.5GB)の3種類が選べ、ストレージ容量も10GBに増える。占有のSを利用した場合、料金の目安は1時間当たり8.31円(月額6179円まで)となるが、2013年7月31日まではキャンペーン価格として、6.65円(4943円まで)になっている。

Windows Azure モバイルサービスは、イベントが発生した際にプッシュで通知するなど、モバイル端末ならではの要望にも応えられる機能を持つ

 一方、Windows Azure モバイルサービスは、iPhone、Android、Windows ストアアプリといった各種モバイル端末向けのウェブアプリケーションを作るのに適したサービスとなる。具体的には:

  • バックエンドデータベースの作成、および、カスタムアクセスAPIの提供
  • Windowsストアアプリ、Windows Phone、iPhone、Androidなどへのプッシュ通知
  • Microsoftアカウント、Facebook、Twitterなどのアカウントを用いたユーザー認証機能

などを提供。異なるユーザーインターフェースを持つモバイル端末でアクセスした場合の作りこみの負担を軽減したり、「スケジュール更新やメールなどの通知をサーバーから送りたい」あるいは「簡便にユーザー認証機能を提供したい」といった開発側のニーズに応えられる点が特徴となっている。

 プランは「無料」と「占有」の2種類があり、無料では共有CPUを使用し、1サブスクリプションあたり最大10件のモバイルサービスを登録可能。1日当たりのデータ送信料金が最大165MB、スケジュール設定ジョブは1件のみ(1ヵ月あたり最大700回の実行が可能)といった制限がある。

 占有では、使用できる仮想マシンのCPU数がインスタンスごとに1コア(最大10コア)に増え、スケジュール設定ジョブも10件まで扱える。送信データ数などの制限もはずれ、従量制での課金となる。

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