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西友・DeNAがネットショップ、激安価格でアマゾン対抗

2013年06月28日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/アスキークラウド編集部

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取り扱い品目は年内に3万5000点

 27日、西友とDeNAが共同でインターネットショッピングサービス「SEIYUドットコム」を開始した。食品と日用品の低価格販売で国内ナンバーワンをめざすという。

 取り扱い品目は年内に3万5000点、今後10年で10万アイテムを見込む。ドラッグストアやホームセンターで扱っているような商品も販売していく予定。

 西友の店舗から発送するもの(ネットスーパー)と、配送センターから発送するもの(ネットショッピング)、2つの流通ルートを扱うことで、チルドと常温の両面をカバーする。これは業界初の試みという。

 強みはとにかく価格が安いこと。

 購入額が5000円以下なら315円の送料はかかるが、「バスケットプライス」と呼ばれる商品の合計価格が安い。発表会ではアマゾンとの価格差を比較し、ほとんどの商品が安いことを示した。また価格変動が少なく、いつも同じ値段で買い物できることも強調した。

強みは価格。アマゾンよりも安く、イオングループとちがって価格変動がない

チルド・常温、2つの温度帯を同時に扱える

 西友がネットショッピングに参入した背景は、西友のメイン顧客である主婦の生活が変化したため。共働きをしたり、介護にまわる家庭が増えてきた。結果、いわゆる店から店への「買い回り」が減り、ネットショップで買い物をするケースが増えている。

 使い勝手は主婦の買い物習慣を意識した。

 「買い物メモ」から商品を検索したり、カゴにどんな商品を入れたかが分かりやすくなっていたりと、スーパーで買い物をしているときの感覚に近づけるよう工夫している。

 DeNAは設計・開発・マーケティングを担当。IDやポイントをDeNAのサービスと共通化するほか、DeNAのプラットフォームからも送客をはかる。西友とDeNAは昨年の夏に提携、西友のネットスーパーを刷新。売上高は前年比で50%アップしたという。

 西友は11年前、2002年にウォルマートと提携してから徹底した低価格戦略で展開してきた。欧米は日本よりもネットスーパーでは先行している。西友では、本国でつちかってきたノウハウとDeNAの開発力を武器に、差別化をはかっていきたいとしている。

記者会見には北斗晶・佐々木健介夫妻も登場した。「(普通のスーパーだと)生理用品とか買いづらいんですよ。笑ってますけどね、わたしもこう見えて(生理が)上がってないんですよ」(北斗)、「女性でも恥ずかしいかもしれないけどね、俺に、ちょっと買い物ついでに買ってきてっていうんですよ」(健介)、「だから、それがなくなって良かっただろ?」(北斗)

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