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マレーシアで現地プリペイドSIMにチャレンジだ!

2013年06月29日 14時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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アクティベーションが終わったらもう使える!

 購入したSIMカードは1日5RM(約180円)で50MBまで使えるもので、アクティベーションが終わってから24時間という計算だ。最大で下り42Mbpsの通信速度に対応しているというのがウリ。なお、50MBを使い切ってしまうと使えなくなってしまうので、チャージして使うことになる。チャージはクレジットカードなどでもできるが、お店であらかじめトップアップ(チャージ)カードを買っておくのが便利だ。その場でダイヤルするだけでチャージできるからである。ダイヤルメニューは購入したパッケージに書いてあるので、指示通りにすればOKだ。例えば「#122*」とダイヤルすれば残高が確認できる。

自分でアクティベートするならPC経由だとラク。HOTLINKのSIMを差してネットに接続すると、この画面に飛ぶ

項目をクリックしてアクティベートが終わるとこの画面になる。ステータスがACTIVEになっていれば開通している証拠

トップアップチケットを持っていれば、ブラウザー経由でチャージできる。これはかなりお手軽。なので、あらかじめトップアップチケットを購入しておくことをオススメする

これがトップアップ料金のラインナップ。1週間/1GBでも500円程度なので、上手に運用すればヘビーユーザーでもかなりコストを抑えることができる

 そんなわけで無事に使えるようになった……かと思いきやデータ通信ができない。設定をいじっていると、どうもローミング設定がオンになっていたのがダメだったようだ(現地のSIMなんだからそりゃそうだ)。しばらくすると、ちゃんと通信できるようになっていた。電波がないと禁断症状が出てしまう、「ノー電波ノーライフ」な筆者としては、繋がるまでの瞬間がとても長く感じた。

クアラルンプール市内のKLセントラル駅で計測したところ、かなり良い感じの結果が出た

 しばらく使ってみての感想だが、ホテルの部屋や駅構内ではそこそこ安定した速度が出るものの、電車など乗り物に乗っているときや人の多い繁華街では極端に繋がりにくくなる。とくにアップロードは壊滅的で、TwitterやFacebookなどに画像をアップすることはできなかった。ただ、同行者は画像をアップロードできていたため、このへんはキャリア次第なのかもしれない。また、セパンサーキットでも電波が入る場所と入らない場所が顕著でだった。プレスルームやピット付近は安定していたが、グランドスタンドのほうは繋がるけど画像がダウンロードもアップロードもできないという、かなり細くなっていた印象だ。

モバイルルーターをローミングで使う

 さて、一方のローミングで活用していたGL06Pだが、こちらは地元のキャリアはDiGi。最初、CELCOMに繋がっていたせいか、まったくネットに繋がらなくて焦ったが、イー・モバイルの担当者から「DiGiに変更せよ」とのアドバイスを受けて、無事に開通したのだった(同社のローミングキャリアはもともとDiGi)。DiGiは最近めきめきとエリアを拡大しているらしく、どこでも繋がったのだが、やはり人混みは苦手だったようだ。サーキットではニコ生ができるレベル(ただし映像はカクカク)だったので、かなり使い勝手はいい。

接続キャリアをしっかり確認しておかないと、帰国後にとんでもないパケット代が来ることに……

 ただし、ネックなのがイー・モバイルの海外パケット定額は通信制限が25MBとかなり厳しいところ。1日の使用量が15MBまで1480円、それ以上は2880円で25MBを越えると通信速度制限が発生する。イー・モバイルに限らず、ローミングは必ず現地のネット回線を使えることがメリットだが、そのぶん料金だったりデータ使用量だったりと痛し痒しの部分があるのは否めない。

 一番お手軽なのは空港などで借りられるレンタルルーターだが、SIMロックフリー端末を持っていて、格安に現地の回線をフル活用するならプリペイドSIMにチャレンジしてみることをオススメする。コンビニでもプリペイドSIMを売っていることもあり、手に入れやすいという利点もある。

別のキャリアのSIMにも挑戦!

 HOTLINKで味を占めた筆者は、別のキャリアのプリペイドSIMにも手を出してみた。黄色いSIMが目印のDiGiである。HOTLINKとは金額的には同じくらいだが、最初からそこそこの容量を使えるのと、使う期間を細かく決められるというメリットがある。アクティベーションも簡単で、店員がその場でやってくれてすぐに開通する。SIMカードに関しては、最初からmicroSIM用の切れ目が入っているので、SIMカッターで切ってもらう必要がない(場所によってはSIMカッターがない場合もある)。

これがSIMカード。nanoSIMには対応していないが、最近スマホで主流のmicroSIM用にあらかじめカットされているのは便利。筆者は別の場所で、SIMカッター代として5RM請求されてなんとも言えない気分にさせられた

 DiGiは速度は若干微妙だが、エリアも容量もまずまずなので、予備として持っておくのも悪くない。ただ、やっぱり上りの速度が非常に残念すぎる。速度テストでも上下ともに平均は数百kbpsだった。

 なお、今回は時間がなかったのでCELCOMをスルーしたが、また次回、機会があればチャレンジしたい。

今回はベーシックな25日間/500MB/25RM(800円ほど)を試した。グッドスマイルレーシング広報として、写真をたくさんアップロードするミッションがあったため、5日間/300MB/10RM(350円ほど)を念のためチャージした。カードでも支払えるが、心配な人は購入時に店員に言えばその場でチャージしてくれる

速度テスト結果。体感的にはここまで悪くはなかったのだが、数字にするとやっぱり厳しいか


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