富士フイルムは6月25日、レンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-M1」を発表した。
「FUJIFILM X-Pro1」、「FUJIFILM X-E1」のデザインと性能を継承した上、コンパクトボディを実現したミラーレス一眼。非周期性の高いカラーフィルター配置でローパスフィルターレスを実現する有効画素1630万画素の「X-Trans CMOS」センサーを採用。また、「EXR プロセッサーⅡ」を搭載しており、起動時間0.5秒、シャッタータイムラグ約0.05秒、撮影間隔約0.7秒、高速連写5.6コマ/秒(連続30コマ)の高速レスポンスで撮影が可能だ。
92万ドットのチルト式液晶モニターを採用するほか、シーンに合わせて光量を自動制御する内蔵フラッシュ「スーパーiフラッシュ」を内蔵する。Wi-Fi通信に対応し、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレット端末へ、撮った画像を素早く送信できる機能もそなえる。
カラーバリエーションは、ブラック、ブラウン、シルバーの3色を展開する。詳細なスペックは以下の通り。
主なスペック | |
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有効画素数 | 1630万画素 |
撮像素子 | 23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOSセンサー 原色フィルター採用 総画素数1650万画素 |
センサークリーニング | 圧電素子による超音波方式 |
記録メディア | SDメモリーカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード(UHS-I 対応) |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
撮影感度 | 感度設定 : AUTO/ISO200~6400(1/3ステップ) (標準出力感度) 拡張感度設定 : ISO100/12800/25600 |
液晶モニター | 3.0型3:2アスペクト チルト式TFTカラー液晶モニター 約92万ドット |
動画 | 1920×1080 30p 連続最大約14分まで、1280×720 30p 連続最大約27分まで |
電源 | 充電式バッテリー(リチウムイオンタイプ) |
外形寸法/質量 | 約幅116.9×奥行66.5×高さ39.0mm/約330g(バッテリー、メモリーカード含む) |
標準撮影枚数 | 約350枚 (XF35mmF1.4 R 使用時) |
キットレンズ「XC16-50mm F3.5-5.6」は、焦点距離が16~50mm(35mm版換算で24~76mm相当)のズームレンズ。レンズ構成が、飛球レンズ3枚、以上分散レンズ1枚を含む10群12枚だ。外形寸法は、約最大径62.6×高さ65.2mm。重量は、約195gとなっている。ブラック、シルバーの2色展開。単体価格はオープンで、実売予想価格は4万円前後。
そのほか、新たに交換レンズのラインアップに追加された「フジノンレンズ XF27mmF2.8」は、レンズ構成が非球面レンズ1枚を含む5郡7枚、焦点距離が27mm(35mm版換算で41mm相当)。本体寸法は、約最大径61.2×高さ23mm。重量は約78gだ。ブラックとシルバーの2色展開。価格はオープンで、実売予想価格は4万5千円前後。
X-M1およびレンズキットの実売予想価格 | ||
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製品 | セット内容 | 実売予想価格 |
FUJIFILM X-M1 | 本体のみ | 7万5000前後 |
レンズキット | 本体、レンズ:XC16-50mm F3.5-5.6 | 8万5000円前後 |
ダブルレンズキット | 本体、レンズ:XC16-50mm F3.5-5.6、XF27mmF2.8 | 10万円前後 |
FUJIFILM X-M1ボディと、XC16-50mm F3.5-5.6およびXF27mmF2.8のシルバーは9月の発売を予定している(XF27mmF2.8のブラックは7月27日発売予定)。レンズキット、ダブルレンズキットはブラック、シルバーの2色が7月27日の発売予定で、ブラウンが9月発売。
なお、同社は「FUJIFILM X-Pro1/X-E1」シリーズの操作性を向上させる専用ファームウェアを無償提供する。「FUJIFILM X-Pro1」Ver. 2.05、「FUJIFILM X-E1」Ver. 1.06はすでに配信を開始している。「FUJIFILM X-Pro1」Ver. 3.00、「FUJIFILM X-E1」Ver. 2.00 は7月23日より提供を開始するという。
