圧倒的な充電性能
カタログスペックから逆算すると、オフィシャルサイトにある通り、フィーチャーフォンであれば70台、スマホであれば30台前後、さらには冷蔵庫は7.8時間動作……などなど、モバイル環境だけでなく、緊急時の電源としても活用できる性能を持っている。その下地となっているのは、USB出力だけでなく、MiniDIN12V/5V×2やシガーソケットライターの存在が大きい。MiniDIN12V/5Vは使う使わないの差が明確に出そうだが、シガーソケットライター側は、車載用アイテムでは充電器やインバーターが多く登場しているため、なにかと活用できそうだ。
また内部の特徴としては、電気的なロスがゼロである明言しているところだろう。直流で充電し、直流で貯める。そして直流で放電。つまり交流変換を行なわない方式だ。また過電流防止、ショート防止、過熱防止、放電保護機能もあり、安全面でも十分な配慮がなされている。このようなことから、防災用としての採用が多いのもうなずける。
というわけで、「じゃあ実際に持ち歩いたらどうなるだろう?」と感じたので、持ち運んでいろいろなシーンで充電を行なってみた。真っ先にコミケ用の電源として良いと感じたので、まずはイベント時のチェックからだ。電波強度が弱い場合や、人が多く集まりデータ送受信が難しい場合、スマホはなんとか電波を保とうとするため、急激にバッテリー消費速度がアップする。これは電波が入らない地下にいたときに感じたことがあるハズ。そういったシーンではやはりモバイルバッテリーひとつでは心許ないし、同行する人のバッテリー残量も同様だ。
タイミングよくビッグサイトで「ファンタシースター感謝祭2013」があったため、持ち込むことにした。同じサーバーのプレイヤーと電源シェアは面白いし、PS Vitaのバッテリー駆動時間からすると確実に必要。また電波状況的にもSNSなどの利用も考えると、ちょういいテスト環境だと判断した。