このページの本文へ

サポート切れWindowsをリプレースする 第3回

1粒で2度美味しい!これからはバックアップソフトも標準装備せよ!

新OSへの移行とバックアップの課題を解決する“冴えたやり方”

2013年07月02日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

業務データなのにバックアップソフトは個人持ち?

 Symantec System Recovery 2013をお勧めするもう1つのポイントは、新OSの移行だけではなく、そのまま移行後のバックアップに使えるという点だ。情報漏えいや災害対策という観点でも重要なバックアップの問題を一気にクリアできるわけだ。

 バックアップに不安を抱えているユーザーは多い。シマンテックが中堅・中小企業のIT担当者350人に聞いた意識実態調査によると、全体の約2/3のユーザーが仕事のPCが故障し、バックアップをとっていなかったため、困った経験があると答えている(ZDNet Japanで2013年5月17日~2013年5月24日に実施したオンラインアンケートの総回答数919件より。データは従業員500名以下の企業に勤務している方の回答537件を中心に解析)。

過去に仕事で使っているPC/端末が故障して、バックアップを取っておらず困った経験はありますか。経験がある端末を次の中からお選びください。(回答数537)

 実際、業務に必要な書類・データが消えたのは35.1%にいたっており、39.4%は「復旧時間で業務が滞った」という。この中には「業務上、保管が定められている書類やデータが消失した」「取引先/個人の連絡先データなどが消失した」といった被害もあったとのこと。実に深刻な事態といえるだろう。

困った経験があるとお答えの方に伺います。その時の業務への被害・影響はどのようなものでしたか。次の中からあてはまると思われるものをお選びください。(複数回答/回答数565)

 調査によると、多くのユーザーはデータ保管をPCに行なっており、サーバーに保存しているデータは一部にとどまっている。そして、約7割のユーザーがPCにデータ保管を依存しており、全体で約8割のユーザーがデータ消失への不安を感じているという。

日頃の書類・データの保存方法について、次のうちから当てはまるものをお選びください(回答数537)

 では、ユーザーがバックアップを実施していないのかというと、そういう訳ではない。調査によると、バックアップを実施していないという人は実は14.5%しかおらず、8割近くはなんらかのバックアップを行なっているのだ。だが、内訳を見てみると、約半分のユーザーが個人でバックアップソフトを購入している。家庭向けソフトやフリーのバックアップソフトの利用率が高いのもこうした裏付けがある。業務PCのバックアップが、完全にユーザーに任されているという現状が浮き彫りになったわけだ。

バックアップを行っているとお答えの方に伺います。お使いのバックアップ対策製品は会社または個人で購入されているものですか、次の中からあてはまるものをお選びください。(回答数311)

 商用バックアップソフトであるSymantec System Recovery 2013の導入を勧める理由は、まさにこうしたユーザー任せのバックアップ体制を解消するという意味も大きい。業務データがサーバーのみに存在するというのは、もはや管理者の思いこみで、実態は異なっている。新しい環境への移行を契機に、IT管理者が率先してサーバーとクライアントまで含めたデータの保護・管理体制をきちんと構築する。これにより、業務データの消失や漏えいを防ぎ、サポートや運用管理の負荷を下げることが可能になるのだ。

Windows 8とSymantec System Recovery 2013のいい関係とは?

 Symantec System Recovery 2013では移行先となるWindows 8とも非常に相性がよい。具体的に言うと、Windows XPに比べて、より速く、効率的に、バックアップをとることが可能になる。3GB程度のWindows XPに対して、Windows 8はなんとOSだけで約27GBの容量が必要になる。これだけの容量をきちんとバックアップするには、高い性能を実現する優秀なエンジンが必要なのだ。その点、Symantec System Recoveryは実に優れている。

 Windows 8の特徴といえば、やはり64ビット化。現在、ほとんどのPCが64ビット版で出荷されており、大容量メモリや効率的なI/O処理が実現されている。Symantec System Recovery 2013も64ビットネイティブで動作するため、高速なイメージバックアップがさらにスピードアップ。前バージョンのSymantec System Recovery 2011と比べても、フルバックアップで35%高速化が図られている。

64ビットネイティブなったことで、処理能力は大幅に向上

 また、シマンテックの「V-Trackドライバ」という技術により、セグメントとブロックという2段階で変更箇所を記録する。これにより、すべてのデータの変更部分を都度チェックするのではなく、変更のあったセグメントのみブロックを書き換えればよいので、増分バックアップが大幅に高速化される。シマンテックの調べでは、最大で7.5倍の高速化が実現されているとのこと。調査会社のITRが行ったイメージバックアップ製品の性能ベンチマークテストの結果を元にして、夜間8時間でバックアップできるデータ量を算出したところ、他社では650GB以下にとどまったのに対し、Symantec System Recovery 2013ではなんと2.8TBまでバックアップすることが可能だという。同じ商用ソフトでも、性能面で大きな差が生じるということだ。

ITR社の調査では他社に比べても多くのデータがバックアップできる

 Symantec System Recovery 2013では効率性にも磨きをかけている。「SmartSector機能」により、データの含まれるセクターのみを取得し、さらに最大約60%の圧縮をかける。バックアップデータのサイズ自体を小さくしれば、転送量が減るため、バックアップ時間を大幅に短縮できるわけだ。

(次ページ、検証!Windows 8のバックアップはXPより速いのか?)


 

カテゴリートップへ

この連載の記事