珍しく太陽も雨もなかったセパン決勝レース
決勝日は朝から快晴。セパン名物、2時間のピットウォークが始まる頃には、すっかり雲に覆われて、太陽が姿を消していた。気温も30度くらい、路面温度も40度くらいと、セパンにしてはベストコンディションである。
スタートドライバーを務めるのは片岡選手。「これまで争ったことがないライバルが周りにいるので、慎重にスタートした」とコメント。ローリングスタート後は、じわりじわりと周囲を抜き去り、目の前にいた#31 プリウスGTがリタイヤしたこともあり、数周ごとに前方のマシンを1台ずつオーバーテイクしていき、ピットインをした18周目にはなんと9位までポジションを上げていた。片岡選手によると「追いついたマシンは全部抜いた。8位から上はちょっと追いつけなかった」とのこと。さすがの職人芸である。
ピットではタイヤをすべて交換し、ガソリンもしっかり給油、そして谷口選手にバトンタッチした。ライバル達より早めのピットインで前に出る作戦である。
ピットアウト後のラップは19位まで落ちるも、ライバルたちのピットインもあり、気がつけば9位と、ピットイン前の順位まで回復していた。そして全車がピットインする頃にはなんと6位にまで上がっていた。
しかし、上位3台は驚異的な速さで残り周回数を考えると、おそらく追いつけない。すぐ目の前にいる#88 マネパランボルギーニとも、ちょっと離れてしまっている上に、ラップタイムがあまり変わらないので、ほぼ膠着状態になってしまった。上位陣は3位を走っていた#61 SUBARU BRZがスピンし、順位の変動があったが、ミクZ4とマネパランボの順位には直接の影響はなかった。
その後、特に波乱が起きることなく、ミクZ4は6位でチェッカーを受けた。16番手からのスタート、タイヤのセッティングに時間が割けなかった、上位陣の驚異的な速さなどの要素を考えると、表彰台にこそ乗れなかったが十分な順位である。谷口選手と片岡選手も「今回のレースは何番手からスタートしても6位だったと思う」とコメントしているとおり、セパンではこれがベストリザルトなのだ。
なお、痛車の順位は、6位:#4 ミクZ4、13位:#48 IS GT-R、15位:#2 エヴァマクラーレン、16位:#5 マッハ先輩、19位:#9 攻殻ポルシェという結果になった。
今回の結果を受けて、ポイントランキングが大きく動いた。現在、1位は#11 ゲイナー 36ポイント、2位は#16 無限 34ポイント、そして3位に#4 ミクZ4 22ポイント。まだ3位とはいえ、1位と2位に10ポイント以上の差、4位以下とも数ポイント差なので、まったく油断はできない。できる限り上位でポイントを取りこぼさずに戦わなければいけないが、このチームの実力なら、それも可能にしてくれるだろう!
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