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スマホで始める「音楽アプリ部」 第4回

Alchemy Synth Mobile Studioをがっつり試してみた

無料なのに楽器初心者も簡単に使えるiPadシンセとは

2013年06月21日 14時00分更新

文● 藤村亮

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音階の勉強にも使えるキーボード

 キーボード部分の機能としては、まさに至れり尽くせり。そこまでやってくれるのか、といった感じです。

キーボードは操作をする人にとってかゆいところに手が届くような感じだ

 ScaleではC~Bまでの12音でkeyを設定し、使いたいスケール(音階)を13種類から選べます。一般的なメジャー/マイナースケール(長/短音階)、ロックで多用されるペンタトニックスケール(5音階)やブルーノートスケール、クラシックには欠かせないハーモニックマイナースケール(和声的短音階)。ミクソリディアンスケールや和音階(いわゆる4,7抜き)や沖縄音階もカバーしており、音階の勉強にもなります。

 Polyは同時発音数の設定で、1~8まで変更可能。これを多くすると一度に同時に鳴らせる音数は増えます。ただ、CPUへの負荷も増えるので注意が必要です。Chordは一つの鍵盤を押さえるだけでトライトーン(3和音)が鳴らせる機能です。Major(長3度)とMinor(短3度)を選択できます。

 矢印のアイコンはサステインペダルの機能で、音を伸ばすことができます。音符同士がタイで繋がっているアイコンは、弾いた鍵盤からスライドすることで上下1オクターブまで連続可変できる機能です。

 右隅にある南京錠のアイコンをタップすると、鍵盤の中心位置やサイズの変更ができます。左右の矢印でオクターブの上下も簡単に変えられます。

左がパッド16、右が8のモード

 ドラムパッドは小さめなパッドを16個並べるモードと、縦長なパッド8個を2画面に分けて並べるモードから選択でき、プレイしやすいです(EXPボタンで切り替え)。Loopをオンにするとパッドを押しっぱなしでリズムループが再生されますので、LoopモードでRemix Padをリズムに合わせてコントロールというのも楽しいです。

 興味本位でただ触るには敷居の高いシンセサイザーの魅力的な部分を上手に取り出した素晴らしいアプリだと思います。初心者の方にもオススメできるシンプルな操作とプロが使用するにも充分なハイクラスなサウンドライブラリ。

 楽器が演奏できない人でも実用的なループ集を組み合わせていくことで、簡単に作曲を楽しめるはず。Remix Padをスワイプするだけでオリジナルのサウンドが作り出せる手軽さは他にはない魅力で、突き詰めた音作りにも対応してくれます。

 多様なジャンルに特化したアドオンも充実しているので拡張性も良好です。PC版との連携も可能なAlchemy mobile。気軽にいじれる無料のシンセアプリと言えます。



藤村 亮(ふじむら りょう)

photo by Shin Kobayashi

 1981年埼玉県生まれの音楽家。2006年にバンド"AciD FLavoR"の7弦ギタリストとしてメジャーデビュー。2008年にベルギーのインディーズレーベルと契約を交わし"Ryo Fujimura"としてソロ活動を開始。ヨーロッパ最大の日本文化イベント"JapanExpo"や各国で行われるJ-Musicイベントなどにゲスト参加。2012年からは活動の幅をメキシコにも広げ、3度に渡るライブツアーを行なう。2013年4月、ロックバンド"流天"を結成。ヴォーカルとギター、作詞作曲を担当。愛用のIbanez製7弦ギターを手に世界を渡り歩くロックジプシー。

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