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マセラティ クアトロポルテ GT Sの音響にうなった

最高出力530ps、最高時速307kmで走る専用オーディオルーム

2013年06月01日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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Hawie B氏とB&W 800シリーズのフロア型スピーカー

新型V8エンジンを利用した音楽制作も

 さて、そんな素晴らしいサウンドを体現するような試みとして“SEVEN NOTES WORLD TOUR”も実施されている。これはマセラティ クアトロポルテ GT Sに搭載されている新開発の直噴ツインターボ(3.8リッターV8)を使って、実際の音階を作り、一つの曲を制作するというプロジェクトだ。

実際のエンジン音で音を作った

くねくねっとしているが、絶対音感の持ち主

タコメーターのような丸の上に載ると、音が出る。例えば5500rpmでエンジンを回すとGbになるなど。回転数に応じてキーが変わる

4000回転のC、5000回転のE、3500回転のBb、4500回転のD、3000回転のG、2500回転のE、5500回転のGbなどが並んでいる。複数人でたつとコードになる

 このプロジェクトにはビョークやU2などを手がけたプロデューサーであり、アーチストのHawie B氏が関わっている。楽曲制作にあたっては、アビーロードの録音スタジオに、実車を持ち込み、ドライバーにアクセルをコントロールさせなながら耳で聞き、音階を作っていった。Hawie B氏の説明では、ちょうど毎分500回転でLow Cと同じ高さの音になるという。これを毎分5000回転まで徐々に上げながら1オクターブ分の音を収録。これにボーカルや楽器を組み合わせた。

 B&W ブランドディレクターのダニエル・ハイキン氏は「あるとき、マセラティのエンジニアが、エンジン音が楽器の音色のような美しさだと語った。それを聞いて、エンジン音をレコーディングして楽曲にしたいと、Howie B氏に依頼した」と話す。その作品はSEVEN NOTESのサイトなどで聴くことができる。

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