このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

工芸品のように緻密なツールフリー構造でストレージ増設も手間いらず

Haswell最強CPUをラインナップした「Endeavor Pro5500」

2013年07月01日 11時00分更新

文● 真島 颯一郎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

パフォーマンスだけではない「Endeavor Pro」シリーズのこだわり

 最後はメンテナンス性だ。パフォーマンスをとことん追求できる充実したBTOメニューが魅力の「Endeavor Pro5500」だが、やはり本製品ではメンテナンス性の高さも見逃せない。歴代のEndeavor Proシリーズが積み上げてきたノウハウが凝縮した本製品は、匠の技が凝縮された、からくり箪笥のような楽しさがある。

青いパーツが見える場所は、ツールフリーでパーツを取り外し可能。本体の内部設計は、工芸品といいたくなるほど、巧妙に作り込まれている

 まずは、Pro3000シリーズの時代から導入しているツールフリー構造だ。10年近くかけて作り上げてきた仕組みであるだけに、側面のパネルを皮切りに、グラフィックなどの拡張ボード、光学ドライブ、マルチカードリーダーユニット、背面の放熱ファン、果ては本体前面のフェイスパネルまでが、素手で取り外し可能なのだ。

 圧巻なのはストレージだ。本体フロント面の下部が手前に開く「HDDフロントアクセス」機構を採用しており、そこにストレージを4基搭載できる仕様になっている。ストレージは専用のカートリッジケースを取り付けることで、抜き差しできる設計で、側面パネルを開けることなく、ストレージの増設が可能なのだ。パソコンの拡張で、もっとも機会の多い、ストレージの換装が本当に手軽にできてしまう。Pro4000シリーズから踏襲している仕組みではあるが、パソコンを拡張しながら使いたいユーザーには垂ぜんの機構といえるだろう。

フロント脇の下部がガバッと開き、ストレージの交換がスムーズに行なえる

 なお、踏襲しているとはいえ、機構自体には改良が施され、進化を遂げている。当初は3.5インチHDDユニットのみの対応だったが、現在では2.5インチのユニットも取り付けられるようにネジ穴を追加。SSDなども、所定の場所に合わせて、ネジで固定すれば利用できるのである。

 しかも、専用カートリッジケースにはストレージを増設する際に必要な固定インチネジも“用意”されている。増設用のストレージを購入してきて、いざ増設しようとしたらネジがない!といった悲劇(喜劇?)に見舞われる小生も、本製品ならばそんな心配は杞憂となるわけだ。非常に地味で、じつに目立たないポイントではあるが、この細やかな気配りにエプソンダイレクトのこだわりを感じる。

専用カートリッジケースの2.5インチ用のネジ穴が用意されており、SSDなどの増設もすんなり固定できる

取っ手部分の底面には、ストレージを固定するためのネジが付属されている。本当の使いやすさを追求している姿勢が垣間見える

 コモディティ化しているといわれるパソコンだが、失うと困るデータを記録しているだけに信頼性はパソコンの“要”だ。動けばどれでも良いといわけではない。ビジネスシーンはもちろんのこと、日常生活でもなにかと利用することの多いパソコン。つぎに購入するマシンは、本当に信頼できる1台として「Endeavor Pro5500」を検討してみてはいかがだろうか。

前へ 1 2 3 次へ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中