Surface RTが予想を上回る実績となっているのにも関わらず、値下げという手段に打って出るのには理由がある。
樋口社長は、「他の国に比べて、日本での販売は好調であるが、タブレットの領域では我々はチャレンジャーである。少し良かったくらいで満足してはいけない。さらにアグレッシブに取り組んでいく」と語る。
6月13日に開催された会見では、Surface Proのペン機能を使い、PowerPointの「\49800~」という文字に、赤で×印をつけ、手書きで「\39800~」と書き込んでみせた。
「こんなやり方はこれまでのマイクロソフトにはないこと」と樋口社長は語りながら、自身がかつて務めたダイエー社長時代には、「チラシに×をつけたことはあるが、ここまで対抗製品を明確に示して、価格改訂を行ったことはない」と笑う。
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