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開発環境「Worklight」の新版や新メッセージング製品など

「IBM MobileFirst」を推進するソフトウェア製品を強化

2013年06月17日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月13日、日本IBMは企業のモバイルコンピューティング基盤の構築を支援するソリューション群「IBM MobileFirst」を強化するソフトウェア製品の最新版および新製品の提供を開始する。

Worklightのテストや分析機能が強化

 「IBM MobileFirst」は同社が2013年2月から推進するビジネス向けモバイルソリューションの総称。モバイル端末を「単なる情報の入力や参照のためのツールではなく、ビジネスの新たな変革や創造のための知見を得る情報収集と発信の起点」であると位置づけ、モバイルからのアクセスを前提とした企業内システムや、モバイル利用を基軸としたビジネスプロセスの必要性を提唱している。

 今回発表されたのは、モバイルアプリケーションの開発から展開、運用に必要な機能を提供するMobile Enterprise Application Platrfrom(MEAP)製品の最新版となる「IBM Worklight V6.0」。Worklightで開発したモバイルアプリケーションのテストにおいて、1つの端末での操作の記録を、他の異なる機種の端末で自動再生することが可能なテストの自動化やモバイル・アプリケーションと接続するサーバーに関するさまざまなログデータを収集し、分析する機能、位置情報を利用したアプリケーションなどの提供をより容易にするための Geo Locationサービスなどが提供される。ライセンス使用料金は558万9150円(税込、Enterprise Edition 1インストール)から。

M2M通信用のアプライアンスやビジネスプロセス用ツールも更新

 また、モバイル端末をはじめとする、M2M(Machine to Machine) における大量の情報を、安全かつ確 実に送受信するアプライアンス「IBM MessageSight」を投入した。IBM MessageSightではメッセージプロトコルとして、従来のHTTPに比べ軽量な通信を実現するMQTT(MQ Telemetry Transport)を採用。正確、確実かつ即時性が要求されるビジネスアプリケーションの信頼性向上を支援するという。価格は1台あたり2735万9850円(税込)。

 さらにビジネスプロセスの可視化と管理を提供するソフトウェア製品の最新版「IBM Business Process Manager V8.5」を発表した。アプリケーションのユーザーインターフェイスを作成する機能「Coach Designer」のモバイル向けツールキットでは、位置情報やマップ、レイアウトなどが追加された。また、開発・テスト用のWorklight Enterprise Editionも同梱される。ライセンス使用料金は6万5730円(税込、Express Edition 1プロセッサー・バリュー・ユニット)から。

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