若者はもちろんのこと、老若男女にスマートフォンが行き渡りつつある。MM総研の調べによると、2013年度の携帯電話市場4220万台のうち、スマートフォンが占める割合は77%との予測が出ている。
携帯電話各社は夏の新商品として、60~70代のシニア世代に向けたスマートフォンを発表している。屋外でも見やすいディスプレーを採用したり、見たいところをタップすると拡大表示したりと高齢者や初心者にやさしい操作性が売りだ。
料理レシピサイト「クックパッド」は、筑波大学と提携して「健康レシピ・糖尿病」をサイト内で公開した。脂肪量を一定量以下に減らすことを重視して献立を作成しており、毎週1日3食分の献立を追加するという。40~50代に向けたサービスと言えるだろう。
ソフトバンクモバイルのスマートフォン「AQUOS PHONE ss 205SH」は、片手で持ちやすい幅約6cmという端末を6月21日から発売する。空気中の放射線を測定できる機能が備わっており、大きさもコンパクトなことから主婦層をターゲットにした端末だ。
KDDIは、子どもが有害サイトを閲覧しないように保護者が設定するiPhone用のアプリ「安心アクセス for iOS」の提供を始めた。小学生/中学生/高校生の3段階から設定を選択できるほか、個別のサイトを閲覧できないようにできる。なお、Android用では同様のアプリをすでに提供している。
図版=au公式サイトより
一方NTTドコモは、同じく子ども層に向けて「スマートフォン for ジュニア」を販売。利用時間や通話、メール送付、ウェブのアクセスに関する制限を設けられる。またスマートフォンではないもの、最近は子ども用のタブレット「MEEP」も登場して話題になった。
そんな中、おもちゃ市場から消えつつある製品がある。「ままごとセット」だ。「東京おもちゃショー2013」の出展者によると、かつて圧倒的に人気を誇っていたままごとセットが全然売れていないという。
父親ばかりでなく、母親も祖父祖母までもがスマートフォンを使っている姿を見ていれば当然かもしれない。子どもが大人の真似ごとをする対象が、母親の掃除や料理をする姿からスマートフォンを扱う姿に変わってしまったのだ。