マウスコンピューターのノートPC新モデルを試用
GTX765M×Haswellの15.6型「m-Book V」はやたらパワフル
高負荷時の注意点は騒音
どうしてもノートPCになるとキーボード面の発熱が気になるところだが、MB-V800Bはあまり気にしなくてもよい。後述するベンチマークの結果が良好だったので、ファンタシースターオンライン2（PSO2日）を8時間ほど遊んでいたが、キーボード面が気持ちぬるくなったくらいだった。これは厚みがあることと、15.6型と大型なので内部エアフローに余裕があるからだろう。
一方、気になる要素としては騒音。排気ファンの挙動は、温度がしきい値が達したら、指定した温度に下がるまでほぼ全力でファンが回転するというもの。そのため、ファン動作時はかなりうるさい。ヘッドフォン推奨といってもいいくらいだ。
大型の排気スリットが本体後部に用意されている。普段は低速回転で無音に近いが、高負荷が続くと爆音になる
ベンチマーク結果
ベンチマークは、ゲーミングベンチを中心に実行した。キーボード面右上にあるVGA切り替えスイッチで、内蔵グラフィックスとGeforce GTX765Mと切り替えができる。ゲーミングならばGeforce GTX765Mなので、Geforceドライバのプロパティから、Geforce GTX765Mを優先して使用するように設定をしている。
使用したベンチマークは、次の通り。3DMarkとファイナルファンタジーXIV： 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編、バイオハザード6ベンチマーク、PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0の4種類。結果としては、いずれもノートPCというよりは、ミドルクラスのデスクトップと変わらない結果を出している。
左からIce Storm、Cloud Gate、Fire Strike。ほかのゲーミングベンチと比べると、Cloud Gateのスコアの伸びが悪い印象だ
ファイナルファンタジーXIV： 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編の結果。フルスクリーンよりは標準画質でウィンドウモード（解像度1280×720ドット）が安定だろうか
ウィンドウモードでのベンチマークスコア。ブラウザーやSNSを確認しながら遊ぶ場合は、こちらの数値を参考にしよう
バイオハザード6ベンチマークの結果。ゾンビの多いシーンはやはり苦手だが、そういったシーン以外のフレームレートは30fps以上をキープしていた
PSO2キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0の結果。フルスクリーンに設定し、解像度を1920×1080にして行なった。設定1～5の結果は上記の通り。設定5でもフレーレムレートが不安定だが、十分に遊べる。マルチパーティーエリアやPSEバーストを考えると、設定3が安定といったところ
とても安定したノートPC
MB-V800BはスタンダードなたたずまいノートPCながら、非常に優れたゲーミング性能を持っている。15.6型と積極的なモバイルには不向きだが、そのぶん、自宅に腰を据えて遊ぶときのいい相棒になってくれるだろう。また上記した騒音がネックになるが、スペックとベンチ結果からすると妥協点になる。BIOSアップデートなどでの対応を期待したいところだ。
| 「m-Book Vシリーズ」の主なスペック | ||||
|---|---|---|---|---|
| 型番 | MB-V800B | MB-V800S-SH | MB-V800X-SH | MB-V800X2-SH |
| CPU | Core i7-4700MQプロセッサー（4コア/2.40GHz/TB最大3.40GHz） | Core i7-4800MQプロセッサー（4コア/2.70GHz/TB最大3.70GHz） | ||
| チップセット | HM87 Express チップセット | |||
| メモリー | 4GB DDR3L PC3-12800 | 8GB DDR3L PC3-12800 | 16GB DDR3L PC3-12800 | 24GB DDR3L PC3-12800 |
| ディスプレー （最大解像度） |
15.6型 フルHDノングレア液晶ディスプレー （1,920×1,080ドット） | |||
| グラフィックス | GeForce GTX765M | |||
| ストレージ | 320GB HDD | 1TB HDD、120GB SSD | 500GB HDD、120GB SSD | 1TB HDD、120GB SSD |
| 光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | Blu-ray Disc ドライブ |
||
| 通信機能 | 有線LAN、無線LAN IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth V4.0 + LE | |||
| インターフェース | USB3.0×2、USB2.0×1、USB3.0/eSATA コンボポート x1、D-sub、HDMI出力端子、ヘッドホン出力、マイク入力、200万画素ウェブカメラ | |||
| カードスロット | マルチカードリーダー（SD／SDXC／SDHC、マルチメディアカード対応) | |||
| サウンド機能 | Sound Blaster Cinema 搭載 | |||
| サイズ/重量 | 約幅374×奥行250×高さ42.7mm／約2.8kg | |||
| バッテリー駆動時間 | 約4.6時間 | |||
| OS | Windows 8 | Windows 8 Pro | ||
-
デジタル
Haswell＆GTX 765Mのノートが10万円未満！マウスコンピューター「m-Book V」新モデル -
自作PC
大幅な消費電力低減を実現したHaswellのベンチ性能は？ -
デジタル
NTSC比95％対応液晶にHaswell搭載、15.6型ハイエンドノートm-Book P -
デジタル
FF XIVも「やや快適」!? 性能抜群のごっついノート「m-Book W」 -
デジタル
マウスの17型ノート「m-Book W」のSSDモデル、Core i7＆16GBメモリで9万円台 -
デジタル
マウスのハイエンドPCが10万円以下でできたわけ -
デジタル
GTX 765＆i7搭載「m-Book V」がメモリー倍増でよりパワフルに！