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インターネットラジオ「Pandora」がリアル局を買収

2013年06月13日 16時00分更新

文● 大木信景(HEW)/アスキークラウド

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 音楽配信サービス「Pandora」を運営するインターネットラジオ大手の米Pandora Mediaが、ネットではないリアルのFMラジオ局を買収したことを米メディアが報じている。
 
 Pandora Mediaが買収したのはサウスダコタにあるFMラジオ局KXMZ-FM。これにより「Pandora」は、著作権管理団体ASCAPとの間に、他のリアルラジオ局と同様の優遇されたライセンス契約を結べるようになる。

 Pandora Mediaによると、これまで「Pandora」はASCAPによる「差別的な待遇」を受けてきた。いわく、他のラジオ局と同様の包括的なライセンス供与を拒否されたり、曲単位でライセンスを撤回されたり、さらにはライセンス料の上乗せを要求されるなどの扱いを受けているという。

 これに対し、リアルのラジオ局は、ASCAPのリストから任意の曲をオンエアすることができる包括的なライセンス契約を結んでいる。また、その曲をネット上で再生することも可能だ。今回Pandora Mediaは、KXMZ-FMを傘下に収めることでそのライセンスを継承し、「Pandora」で任意の曲を配信することが可能になった。

 実は、他のネットラジオサービスも同様の手法で包括的なライセンスを手に入れているという。グーグルが先月、月額定額制で音楽が聞き放題となるストリーミングサービスを発表、それに対しアップルも「iTunes Radio」でインターネットラジオサービスに参入することを明かしている。競争が激化するネットラジオ業界だが、著作権に関する「争い」も熾烈だといえそうだ。

pandra

pandoraのinstagramページ

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