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最新ハイエンドオーディオ、本当のところ 第2回

多彩に使える、DYNAUDIOの高音質無線スピーカー

無線ならXeoで決めろ! 狭い我が家で、本物の音を (3/4)

2013年06月24日 12時00分更新

文● 編集部

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Xeoと一緒に暮らしてみよう

 今回編集部で試用したのは、ホワイトのピアノラッカー塗装を施したブックシェルフ。

 サイズは幅170×奥行き246mm(262mm)×高さ281mmで、6.4kg。ウーファーユニットを固定するバスケット部分やソフトドームツィーターはDYNAUDIOらしさを感じるデザイン。ホワイトのカラーは白木のシェルフなど、ナチュラルな雰囲気のインテリアとも原色系のやや奇抜な雰囲気のインテリアともうまくマッチしそうだ。

 左右スピーカーが独立したアンプを内蔵するため、電源コンセントは二口必要だが、スピーカーケーブルなどは不要であるため、それぞれを壁に寄せて設置したり家具をうまくしてケーブルを隠せば間の空間を広くとって設置できる。

 Wi-Fi機器の設定時に必ずあるような煩雑な設定は何もない。スピーカーに電源をつないで、スイッチをオン。あとはトランスミッターに聴きたい音源をつなぐだけ。ペアリングも不要。

 送信機には3種類(4系統)の入力があるが、ソースの切り替えや音量調整は付属のリモコンで離れた場所から操作できる。面白いのは、1台の送信機から最大3台のXeoに音声を送信できる点だ。スピーカー背面の1~3のボタンはスピーカーをグループ分けするためのもの。同じ番号に設定しておけば、すべてのスピーカーをひとつのリモコンでコントロールすることが可能だ。

 1台の送信機から3セットのうちどれか1台のXeoに音楽を配信できるのは当然だが、1台の送信機から3セットのXeoに同時に同じ音楽を配信、あるいは1台の送信機につながった3種類のソースを3セットのXeoに別々に配信して、別の音を鳴らすといったこともできる。

 またスピーカー部分の背面にはモノラル使用のためのボタンも装備しているので、大きなホールでスピーカーを各所においてBGM的に音楽を流すといった使い方もできる。離れた場所に複数のXeoを設置した場合でも、一定時間無信号状態が続くと、自動的にスタンバイモードに入るので、電源の切り忘れといった心配も防げる。

一人暮らしのワンルームでもHi-Fiはあきらめない

 実際に使ってみて感じたのは「一人暮らしのワンルームだから、ピュアオーディオはあきらめる」なんてことを考えなくて済むということ。

 ブックシェルフタイプのXeo 3であれば、ちょっとした棚の上に置くということもできるし、テレビ台の左右にある少し余ったスペースに置くといったことも現実的だ。配線の手間がほとんどないので、掃除したり、部屋のスペースを一時的に空けたいと思ったときは、隅に寄せて片付けることもできる。

 例えば部屋のレイアウトはテレビを中心に決めるといった具合に、AV機器は大規模になればなるほど、置く場所の制約を受けやすい。場合によっては先にAV機器を置く場所を決めてほかの家具を設置せざるを得ない……といった具合に自由度のなさを嘆くケースも多いだろう。

 しかしコンパクトなXeo 3であれば電源に届くかどうかだけを考慮すればいい。左右の壁際に離しておけば、非対称でも十分なステレオ効果が得られるという点も覚えておきたいところだ。

 むしろスピーカーの存在を意識せず、さりげなく置いたほうがXeoのコンセプトには合っている。

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