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mSATAのSSDも高速化!

Haswellとノングレア液晶でさらに進化したゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i780」

文●石井英男

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パフォーマンスは前世代に比べて大きく向上

 i780SA1は、最新CPUと最新GPUを搭載した高性能ゲーミングノートPCであり、その性能が気になるところだ。そこで、前モデルのNEXTGEAR-NOTE i770SA3(Core 7-3630QM、メモリ16GB、GeForce GTX 670MX、128GB SSD+500GB HDD)を用意して、いくつかのベンチマークテストを行なってみた。

 まずは、Windows 8の快適動作の指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」のスコアを比較してみよう。i780SA1のスコアは、プロセッサーが「7.9」、メモリが「7.9」、グラフィックスが「7.0」、ゲーム用グラフィックスが「7.0」、プライマリハードディスクが「8.1」と、すべての項目で7以上という、非常に高いスコアになった。このスコアの最低点が5以上なら、十分快適にWindows 8が動作するので、i780SA1のパフォーマンスの高さがよくわかるだろう。

 比較用として用意したi770SA3のスコアは、プロセッサーが「7.8」、メモリが「7.8」、グラフィックスが「5.9」、ゲーム用グラフィックスが「6.9」、プライマリハードディスクが「7.7」であり、i780SA1と比べると全体的に低い。特に差が大きいのがグラフィックスであり、1.1の差がある。さらに、プライマリハードディスのスコアも0.4の差があるが、搭載しているSSD自体は同一なので、mSATAインターフェースが3Gbpsから6Gbpsに高速化されたことが効いているのだろう。

NEXTGEAR-NOTE i780SA1のWindowsエクスペリエンスインデックスの計測結果。最低が7.0と非常に高スコアである

NEXTGEAR-NOTE i770SA3のWindowsエクスペリエンスインデックスの計測結果。こちらも十分高いスコアだが、最低は5.9とi780SA1に比べるとやや低くなっている

 次に、PCの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 7」を実行してみた。結果は下の表に示した通りであり、総合値のPCMark scoreは1割近くi780SA1が高い。そのほかのテストにおいても、すべてi780SA1が上回っている。

PCMark 7

 さらに、3Dグラフィックス性能を計測する「3DMark」を実行させたところ、負荷が重いテストほど差が大きくなるという結果が得られた。一番GPUへの負荷が高い「Fire Strike」のスコアは、i780SA1が3227なのに対し、i770SA3は2359であり、4割近くi780SA1が高い。CPUの世代が新しくなっただけでなく、GPUの世代も新しくなったことが効いているのであろう。

3DMark

 また、実際のゲームでのパフォーマンスを計測するために、「ファイナルファンタジー XIV:新生エオルゼアベンチマーク」と「MHFベンチマーク【大討伐】」を実行した。ファイナルファンタジーXIVベンチマークでは、i780SA1は1920×1080ドットの最高画質でも5043という高いスコアを記録し、評価も「とても快適」であっったが、i770SA3では同条件ではスコアが3197になり、評価は「やや快適」にとどまった。MHFベンチマーク【大討伐】の1920×1080ドットでも、i780SA1はi770SA3の1.5倍近いスコアを叩きだした。

ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア
1280×720ドット
標準品質14139(非常に快適)10891(非常に快適)
高品質10318(非常に快適)7373(非常に快適)
最高品質8184(非常に快適)5494(とても快適)
1920×1080ドット
標準品質9986(非常に快適)7008(非常に快適)
高品質6476(とても快適)4392(快適)
最高品質5043(とても快適)3197(やや快適)

MHFベンチマーク【大討伐】

 さらに、「CrystalDiskMark 3.0.2f」を利用して、SSDの転送速度を計測してみた。前述したように、搭載しているmSATA SSD自体はi780SA1もi770SA3も同一なのだが、mSATAインターフェースの速度が異なるため、i780SA1のほうが転送速度が高速である。つまり、i770SA3では、インターフェースがボトルネックとなって、SSDの性能を十分に発揮できなかったのに対し、i780SA1ではSSDの性能をフルに引き出しているのだ。もちろん、i770SA3でもHDDに比べれば遙かに高速であり、i780SA1とi770SA3で体感できるほどの速度差があるわけではないが、やはり速いにこしたことはない。

i780SA1のSSDの転送速度。シーケンシャルリードや512Kランダムリードは300MB/sを軽く超えている

i770SA3のSSDの転送速度。こちらはシーケンシャルリードでも258MB/s止まりとなっている

最新ゲームを快適に遊べるゲーミングノートPCが欲しい人に最適

 ベンチマーク結果からもわかるように、i780シリーズは、最新ゲームもフルHD解像度で快適に遊べるパフォーマンスを持った高性能ゲーミングノートPCである。今回試用したi780SA1の直販価格は16万9890円であり、スペックを考えるとコストパフォーマンスも優秀といえる。液晶がノングレアタイプに変更されたことは、長時間ノートPCに向かう人にとって大きなメリットである。最新ゲームを思う存分に遊びたいという人に、自信を持ってお勧めできるマシンだ。

「NEXTGEAR-NOTE i780シリーズ」はマウスコンピューターの直販サイトで販売中だ

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