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Google、スマホ向け検索のランキング変更を発表 - 不適切な設定を行うスマホサイトが対象

2013年06月12日 01時33分更新

記事提供:SEMリサーチ

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グーグルは2013年6月11日、スマートフォンユーザーの検索体験向上を目的として、誤った設定を行っているスマホ向けサイトに影響する検索ランキングの変更を実施する予定があることを明らかにした。

昨年から当サイトや講演で指摘してきた通り、スマホ向けサイトを適切に検索エンジンに登録するための手続きにおいて、誤った設定を行っている企業が非常に多い。こうした不適切な設定を行っているサイトをその指示に従ってインデックスすると、結果的にスマホ検索ユーザーの検索体験の質が大きく損なわれるため、Googleはランキングを調整する決定をした。

グーグルはランキング変更の影響を受けるケースの一例として、間違ったリダイレクト設定を挙げている。たとえば、スマホ検索ユーザーがPC版サイトにアクセスしてきた時にスマホ版サイトにリダイレクトしているサイトは少なくないが、この際にアクセスしてきたページを問わずスマホ版トップページに転送する設定を行ってケースだ。

たとえば「スカート 通販」や「バッグ 通販」と検索した際に、本来はそれぞれ検索キーワードと関連性が高いページ、すなわちスカートカテゴリのページやバッグカテゴリのトップページにユーザーを誘導するのが適切であるが、ここにスマホ用のリダイレクトを入れた時に、どちらのクエリでも総合通販トップページに誘導してしまうといった具合だ。検索時に入力したキーワードと、最終的に到達したページとの関連性が低いために、ユーザーによっては非常に煩わしく感じられるケースだ。こうした事態を排除するために、スマホ向けに検索結果を表示する際には当該ページの調整が行われる。

他にもグーグルは、「携帯端末からのアクセス404を表示する」「Googlebot-Mobileの不適切な取扱、たとえばスマホ向けクローラであるGooglebot-Mobileをフィーチャーフォン向けサイトにリダイレクト→フィーチャーフォンサイトからデスクトップへリダイレクト→フィーチャーフォンへリダイレクト→・・・と無限ループするもの」「スマホ環境では動作しない動画を埋め込んだサイト」などを挙げている。

スマートフォン向け検索でのランキングの変更について
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2013/06/changes-in-rankings-of-smartphone.html


#1
この辺りの話は昨年後半から散々記事にしてきているので、過去の記事を参照(例えば[SEO] スマートフォンと検索エンジン Q&Aなど)頂くか、6月26日開催のSEO for スマートフォンセミナーにご参加頂ければと思います。


#2
スマホ検索の基本的なことを知りたい方向け:あなたのサイトがどのデバイス向けのサイトであろうと、Googleが構築・管理する検索インデックスは1つです(※ フィーチャーフォン時代の専用検索エンジンを除く)。Google はフルバージョン(≒デスクトップPC向け)とサブセットバージョン(≒スマホ、タブレット、その他)の互いの関係性を理解し、検索利用者のアクセス元端末の個性に合わせて表示すべきURLを決定するという検索システムにしています。

例えば上記記事を例にあげると、スマホ端末からのユーザーには、その端末では優れた検索体験とはなりえないページを調整する(非表示?順位を下げる?)ということです。また、皆様のお手元のスマホ端末で確認できる例としましては、スマホのGPS情報を取得することで、より適切なローカル検索結果を表示したり、検索クエリによってはアプリ(Google Play や iTunes Store)のページをより上位に表示するなどの工夫をしています。

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