地球の神秘・深海には、「どうしてこうなった!」という奇妙な生態の生き物もいれば、どこか愛らしいものもいる。その中でも人気が高いものの一つとして、節足動物門甲殻亜門軟甲綱等脚目(ダンゴムシやフナムシなどの仲間)で最大の生き物、ダイオウグソクムシが挙げられるだろう。
そのユーモラス(?)な見た目もさることながら、三重県・鳥羽水族館で、2009年からまったく餌を取らないまま5年目に突入した個体が、飼育員を困惑させているというニュースに覚えのある人も多いはずだ。また、その仲間である「No.9」が、4ヵ月間絶食の末に息絶えたという訃報に胸を痛めた人も少なくないだろう。
そんなダイオウグソクムシを飼いたい……でも、家にそんな設備は用意できないし……と、深海よりも深い悲しみを感じている人に朗報が舞い込んできた。深海の生き物を多数展示している沼津港深海水族館が、ダイオウグソクムシのぬいぐるみを6月15日より発売するというのだ。サイズは55センチで、ダイオウグソクムシは最大50cm近くになるというから、少し大きめといえるかもしれない。
価格は5800円。通販はなく、予約も受け付けていないようだ。気になる人はぜひ現地で購入してほしい。深海の生物を楽しみながら、ダイオウグソクムシのぬいぐるみをゲットする……この夏は、沼津港深海水族館が熱い!