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グーグル、フェイスブックは否定。監視問題、告発者現る

2013年06月10日 16時00分更新

文● 加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

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 米国のインターネット関連企業9社のサーバーに米国家安全保障局(NSA:National Security Agency)がアクセスできるという極秘のインターネット監視プログラム「PRISM」。海外メディアによってその存在が明らかにされると、大きな波紋が広がっている。9社の一部からPRISMへの関与が否定されているのだ。

 米フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏はブログで「PRISMについてのとんでもない報道に対して個人的に応えたい」と前置きし、米政府や他の米政府機関から米フェイスブックのサーバーに直接アクセスできるような、いかなるプログラムに加わっていないと反論。情報やメタデータの提供に関して米政府から要求されたり、司法機関から命令を受けたりしたことはなく、米通信大手ベライゾン(Verizon)が受けたとレポートされているようなことはないと強調した。

 また、米グーグルはラリー・ペイジ(Larry Page)CEOとデビット・ドラモンド(David Drummond)CLO(最高法務責任者)の連名で「What the ……?(何が……)」と題したブログを公開。PRISMに関わっている事実がないと否定したうえで、現行法の範囲内で求められる情報開示に対して可能な限り「Transparency Report(透明性レポート)」を通じて応じていることを説明した。

 一方、英メディアのガーディアン(The Guardian)が現地時間9日に報道した内容によると、PRISMの告発者としてエドワード・スノーデン(Edward Snowden)氏を公開。29歳の元CIA(米中央情報局)テクニカルアシスタントで、告発するまでの4年間はNSAに勤務していた。

NSA PRISM

グーグルが公開している「Transparency Report(透明性レポート)」の一例

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