PCメーカーが苦境に立たされている。「電話の再発明」から始まったスマートフォンがいつしかユーザーの生活の中心になり、その延長線上のタブレットがPCを追い落としている。PCメーカーの活路は。
台湾で開催中の「Computex 2013」。従来はパソコン中心の見本市だったが、今年の主役はタブレット端末だ。
タブレット市場でシェアでアップル・サムスンに次ぐ3位のエイスースは、本イベントでもタブレット製品を中心に発表。純粋なノートPCの新製品はゼロだった。
一方、PC向けのMPU(マイクロプロセッサー)で8割のシェアを握るインテルは、タブレット市場ではほとんど存在感がない。
サムスン製タブレット端末へのMPUの納入を発表したものの、売り上げの6割を占めるPC向け市場からすぐに撤退するわけにもいかず、ジレンマ状態だ。