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ビックカメラ、「ビックカメラ赤坂見附駅店」を開店

2013年06月07日 08時00分更新

文● 大河原克行

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近辺4駅の乗降者数37万人がターゲット

 東京メトロによると、池袋駅の乗降者数が1日42万人であるのに対して、赤坂見附店から700メートル以内の赤坂見附駅、永田町駅、赤坂駅、国会議事堂前駅、溜池山王駅の乗降者数は一日合計37万人となっている。また港区によると、2km圏内には7万人が在住しているという。

近隣の駐車場を利用することもできる

 こうした赤坂見附という立地を考慮し、ビジネスマンやOLなどが必要とする製品群を用意。「これまではインクカートリッジがなくなっても、渋谷、有楽町、新宿に出る必要があったが、そうした手間がなくなる。また、夕方5時から7時にかけても飲食店を利用する乗降者が多く、『ウコンの力』をはじめとする商品も、ドラッグ売り場で購入できる」などとする。

地下1階のドラッグ売り場コーナー。薬剤師が常駐する

赤坂で飲み会が会った場合にはこれを飲んでから参加するということも

 また、外国人が数多く勤務する赤坂の特徴を反映して、英語で案内ができる販売員を充実。店員の約2割が英語で接客でき、今後は英語表記によるPOPも増やしていくという。

 「外資系企業や大使館のほか、近隣のホテルでは利用客の半分が外国人という例もある。訪日および在日外国人が、訪れやすい店づくりを心がける」とする。

外国人の来店を意識して英語で表示したPOPもあちこちでみられる

外国人のおみやげを意識した商品も展示している

約20店舗の地元飲食店との連携制度も初めて用意

 そのほか、ファストフードや食事処など約20店舗の地元飲食店で、ビックポイントカードを提示すれば、ビール一杯サービスや、最大で3割引きといった優待を受けられる連携制度も初めて用意する。優待が受けられる店舗には、ビックポイントカードのシールが入口に貼られるという。

 「年商100億円という目標はあるが、ビックカメラができたことによって、乗降客が増えたり、地元への来店客が増えたといったことができれば、当社が赤坂見附に出店した意味があると考えている。地域密着型で街全体を盛り上げたい」とする。地元町内会の祭りなどにも積極的に参加する予定だという。

 堀越店長自らが、オープン前に100社以上の近隣企業に出向いて挨拶を行なったほか、約2万人に優待券を配布。5日午後3時から地元企業や地元町内会を対象にした内覧会を実施するなど、地元向けの施策をすでに展開しているという。

平日中心の売り上げを見越し、土日ならではの売り場提案も検討

 一方で、ビジネス街にあることから、池袋、有楽町、新宿の店舗などに比べて、土日の集客数が少ないことが懸念されるが、堀越店長は、「平日中心の売り上げになるのは確か。家族連れが新宿、渋谷、有楽町を超えて赤坂見附店に訪れることは少ないだろう。だが、土日にはキッチンスタジアムを利用した調理家電商品の使い方、売り場でのデジタルカメラの使い方講座などを実施し、じっくりと選んでもらう形を定着させ、これまでにない売り場提案につなげたい」としている。

キッチンスタジアムでは調理家電を利用した実演を行なう


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