QualcommはCOMPUTEX TAIPEI 2013のプレスカンファレンスで、Windows RT 8.1に対応するSnapdragon800のリファレンスモデルを年内にリリースすると発表(関連記事)した。
このプレスカンファレンス終了後、報道関係者向けのラウンドテーブルが行なわれ、セールス担当部長のテリー・イェン氏と、プロダクトマネジメントシニアディレクターのステファン・フォートン氏の2人が、Qualcommの戦略について語った。
まずテリー氏が、「市場の中心が、PC中心からモバイルデバイスへと移ってきたことで、QualcommにとってCOMPUTEXはとても重要な意味を持っている」と述べた。
Snapdragonシリーズについて、テリー氏は「新興国向けにSnapdragon400がLTEに対応していることは、非常に大きなLTE市場への参入障壁が低くなり、LTEの普及促進に大きな意味を持つだろう。また我々は、新興国のメーカーがタブレットPC市場に参入しやすいよう、スマートフォンと同じように、タブレットPCでもリファレンスモデルを提供していきたいと考えている」と語った。
残念ながら、このラウンドテーブルでは、Snapdragon800を使用したWindows RT 8.1の実機や、それらに関する話は出てこず、新興市場向けの戦略に関する話題が中心となった。日本の国内市場向けは、ハイエンドなSnapdragon800を採用した製品が中心になると思うが、SIMフリー端末も持っておきたいというユーザーには、比較的安価でLTE対応のSnapdragon400を使用した海外製スマートフォンの登場が予想されるのは、嬉しいニュースとなるだろう。
また、ラウンドテーブルが行なわれた会場ではQualcommの製品デモンストレーションも実施されており、Snapdragon800(RT8.1未搭載)搭載のタブレットPCで、4Kや2K映像が体験できるシアターなどが用意されていた。
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