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インテル入って性能が既存の最上位モデルの4倍に!

4Uで40Gbps!従来モデルの4倍速いマカフィーの高速IPS

2013年06月06日 06時00分更新

文● 谷崎朋子

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6月5日、マカフィーはIPSアプライアンスの新シリーズ「McAfee Network Security Platform NS」の最上位モデル3機種を発表した。インテルと協業でハードウェアプラットフォームを開発したことで、わずか4Uで最大40Gbpsのスループットを実現。既存モデルの40Gbps構成と比べて、価格もサイズも半分以下に大幅削減された。

17Uが4Uになり、価格が60%減で最大40Gbpsは大きい

 ユーザーデバイスの急増やインターネットを介した攻撃の増大により、データセンターではセキュリティ機能を有効にしながら高速なトラフィック処理を実現する製品が、ますます求められるようになっている。こうしたニーズに応えるのが、インテルと協業で開発した新IPSアプライアンスのMcAfee Network Security Platform NSシリーズ(以下、NSシリーズ)だ。

 米マカフィー エグゼクティブバイスプレジデント兼CMO ペニー・ボールドウィン氏は、「マカフィーには、エンドポイントからネットワーク、サーバー、クラウドまでを包括的に保護する階層的アプローチコンセプト『Security Connected Platform』がある。NSシリーズは、その中のネットワークセキュリティ面をカバーする新製品だ」と紹介する。

米マカフィー エグゼクティブバイスプレジデント兼CMO ペニー・ボールドウィン氏

 今回発表されたNSシリーズは、最大スループット40GbpsのNS-9300、20GbpsのNS-9200、10GbpsのNS-9100の3モデルだ。

 マカフィー初のIPSは、2002年に発表された1Gポート搭載のIシリーズになるが、当時は1Gポートで2Gbpsのトラフィック処理をやってのけると高評価だったと、マカフィー マーケティング本部 シニアプロダクトマーケティングスペシャリスト 中村穣氏は振り返る。そして、その評価をさらに上回ると期待される第3世代のNSシリーズは、「チップ性能を最大限に引き出すノウハウを持ったインテルと協業したことで、大きな進化を遂げることができた」(中村氏)。

マカフィー マーケティング本部 シニアプロダクトマーケティングスペシャリスト 中村穣氏

 どれくらい性能アップしたかは、2007年に発表された10Gポート対応の最上位機種「M-8000」と比較すると明らかだ。40Gbpsのスループットを実現するための構成は、写真のとおりだ。左がNS-9300の場合、右がM-8000の場合だ。

最大40Gbpsを出すためのNS-9300とM-8000の構成比較

 M-8000の場合、2U×2構成を4セットに加えてロードバランサーと組み合わせるため、17Uになる。価格は1億円越えで、最大SSLフロー数は160万セッションだ。それに対してNS-9300は、わずか4Uで構成でき、価格はM-8000の約60%減の4000万円超、最大SSLフロー数も320万セッションを実現する。

最高のセキュリティ製品を提供する鉄板のツートップ

 これだけの性能差が出る背景には、やはりインテルとの協業が大きい。インテルとマカフィーの協業は、エンドポイント製品ですでに実施されているが、ネットワーク製品では今回が初めてだという。

 「インテルは、システムの設計段階からセキュリティが組み込まれるべきと考えている。そうすることでセキュリティレベルは格段に向上し、安心をもたらす」。こう述べるインテル 執行役員 ソフトウェア・サービス戦略本部 本部長 板越正彦氏は、「特にセキュリティはすべてのPCで最高のユーザーエクスペリエンスを提供するための基盤。インテルとマカフィーがタッグを組んだことで、今後も比類ない価値を提案し続けられる」と胸を張る。

インテル 執行役員 ソフトウェア・サービス戦略本部 本部長 板越正彦氏

 マカフィーとインテルがハードウェア支援型セキュリティ基盤で共同開発したのは3つ。1つめはx86プラットフォーム・アーキテクチャにおいて、マカフィーが直接利用可能な次世代コンピューティングアーキテクチャ。2つめはセキュリティ関連の演算処理に特化したエンジン。チップに搭載され、出荷後もファームウェアで最新にアップデートできる。3つめは、インテルのSSDストレージへのセキュリティ実装だ。

インテルとマカフィーが共同開発した3つのハードウェア支援型セキュリティ基盤

 「インテルは40年間、CPU処理速度の向上に取り組んできて、100万倍にまでアップさせることができた。マカフィーはグローバル市場で最高のセキュリティ製品を提供するベンダーだ。鉄板のツートップとして、オープンでセキュアなインターネット実現と市場拡大を狙っていきたい」(板越氏)。

 2013年7月16日に提供開始予定。価格はNS-9300が4185万円。Interop Tokyo 2013でも出展予定だ。

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