米国国際貿易委員会(UNITED STATES INTERNATIONAL TRADE COMMISSION:ITC)は現地時間4日、米アップルの一部のモバイル製品に用いられている技術が、韓国サムスン電子の特許を侵害したという最終決定を下した。
侵害したとされる特許技術は3G通信に関する技術で、ITCは限定的排除命令と排除措置命令を発行。これにより、対象となる米アップル製iPhone 3G/3GS/4とiPad/iPad 2のAT&Tモデルは、対象製品の米国への輸入と、米国内での流通・販売が禁止される。
ITCはサムスンの申立てにより2011年8月から調査を開始し、翌12年9月に特許侵害はないとする仮判決を下していた。しかし、今回の最終決定で一部に侵害があったと認められたため、仮判決の内容は覆された形となる。ただし、一部の国内外メディアの報道によると、米アップルが上訴する可能性もあるとしており、今後も両社の動きからは目が離せられない。