米アマゾンは、アマゾンアカウントからWebサイトやアプリ、ゲームなど他のインターネットサービスへサインインできる機能「Login with Amazon」を提供開始した。アマゾンユーザーは既存のアカウントでさまざまなサイトへ手軽にログインできるメリットがあるため、他のサービスサイトは同機能を利用することで、200万以上のアマゾンアクティブユーザーを自サイトへ誘導できる。
衣類や靴、バッグなどを扱うファッションサイトのZapposと、ソーシャルショッピングサイトのWootではすでにLogin with Amazonを採用しており、Zapposの場合、新規のアクセスユーザーのうちアマゾンアカウントからサインインした割合が40%に及んだ。Wootについては、他のソーシャルと比べてアマゾンアカウントからログインする頻度が2倍となり、コンバージョン率も向上したという。
また、米アマゾンの関連会社アマゾン ウェブ サービス(Amazon Web Services:AWS)は、AWSの外で管理されているユーザーにセキュリティ証明書を一時発行できるAWS Identity and Access Management(IAM)のID連携機能を拡張。ユーザーは、FacebookやGoogleをはじめLogin with AmazonなどのIDを使ってさまざまなアプリにサインインすることが可能で、クラウドサービス開発者向けにそのAPIを公開している。