マウスのように直感的に選べるマジックリモコン
── LGといえば、パソコン用ディスプレーでは定番ブランドのひとつというイメージですが、日本でテレビの販売に力を入れ始めたのはいつ頃からなんでしょうか？
土屋 日本市場に参入したのは2010年11月からですね。昨年はLG Smart TVとして初めてスマートテレビを発売して、今年のモデルは第2弾になります。
── 第2弾の特徴は何でしょうか？
土屋 昨年から引き続き訴求しているのはリラックス、メガコンテンツ、サイズアップという3つのキーワードで、今年のモデルではそれらを強化しました。例えば、リラックスという点では、デュアルコアのチップセットを全モデルに採用して動きがサクサクになってます。あとは「マジックリモコン」ですね。
── 他社のリモコンと違って、めちゃくちゃボタンが少ないですね。
LA9600／LA8600シリーズ用のリモコン。プレゼンテーションで使うレーザーポインターのような見た目だ
土屋 これはLG独自のリモコンで、手首を動かすだけで画面上のカーソルを移動できます。スマートフォンで画面のアイコンを直接タッチするのと似た感覚で、直に画面のメニューボタンを選べるんです。写真で見ると「使いかたが難しいかも？」と思われがちですが、店頭で実物に触ってもらうと、数秒で理解していただいてすぐに使いこなせているようです。
ボタンの数を減らすことは去年からやっていて、お年を召した方々にも意外に好評を頂いています。今までのリモコンでは、機能が増えるにしたがい、並べられるだけボタンが増えていくことになっていましたが、一方で最近のテレビはスマート化していて、テレビ番組を選ぶ以外にさまざまな指示が必要になっている。既存のリモコンのように上下左右キーや「決定」を何度も押して階層をたどるのでなく、直感的に画面のボタンを押してコンテンツを選べますから手っ取り早いんですよ。
── ボタンを連打しなくてもいいという。見慣れた1～12までのボタンがないですが、逆に直で選局はできないんでしょうか？
土屋 それは画面にボタンを表示してすぐに選べますよ。チャンネルのアップダウンもありますし、中央のスクロールホイールを回してザッピングすることも可能です。さらに新機能として「ジェスチャー操作」を強化しました。従来モデルでも、テレビ画面の上にリモコンで文字を書いて、最近使った機能を表示したり、前のチャンネルに戻すことができましたが、新モデルでは、さらにチャンネル番号を書いてダイレクトに選局できるんです。
── 映像の上に文字を書くというのがちょっと斬新ですね。
土屋 BS／CSではチャンネル数が膨大なので、アニメや映画専門チャンネルなど自分が好きなチャンネルを番号で覚えていらっしゃる方も多いんです。直接番号を書いた方が簡単というシチュエーションで役立ちます。
