CPUはわずかに、グラフィックはまずまず
順当に演算能力が向上している
まず、統合ベンチマークソフト「PCMark05」の結果を見てみると、CPU、Graphicsとも順当に結果が向上している。ただ、CPUは約1.03倍、Graphicsは1.27倍と、上昇幅はそれほど大きなものではなく、大幅な性能向上というには少々物足りない印象だ。
同じく統合ベンチマークソフト「PCMark7」の結果も、結果の大幅な伸びは見られない。とはいえ、スコアは順当に向上しており、動作クロックが同じことを踏まえても、クロックあたりの演算性能が向上していることは間違いない。
Iris Graphicsではないため
3D描画能力の向上幅は少ない
次に、内蔵GPUの3D描画能力を見ていこう。今回は、DirectX 9/10/11対応の総合3Dベンチマーク「3DMark Professional Edition v1.1.0」を利用した。
結果を見ると、DirectX 9ベースの「Ice Storm」でこそ3770Kの約1.09倍にとどまっているものの、DirectX 10ベースの「Cloud Gate」では3370Kの約1.21倍、DirectX 11ベースの「Fire Strike」では3370Kの約1.34倍と、伸び幅が向上している。DirectX 10/11環境で伸び幅が大きくなっているのは、従来の統合GPUと比べて演算ユニット数が増えたためと考えられる。
この結果について、やや物足りないと感じる読者もいるかもしれないが、4770Kに統合されているGPUは、演算ユニット数が20のHD Graphics 4600のため、この結果は順当と言っていいだろう。
演算ユニット数が40のIris Graphicsなら、より大きな伸びになると思われるが、デスクトップ向けHaswellでIris Graphicsを搭載するのは、BGAタイプのRシリーズのみで、LGA 1150パッケージのHaswellにIris Graphics搭載モデルは存在しない。Iris Graphicsの性能は、今後搭載製品が登場した段階で別途検証したい。
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