付属品の多さは吉か凶か
そして機能にも増して付属品が多い。充電用のUSBケーブルくらいしかなかったJawbone UPに比べると、なにやら豪華な感じではあります。が、どれひとつなくしても機能的に困るものばかりで、家の中で「Find iPhone」を使ってiPhoneを探すのが常態化している私としては、この細かさに緊張します。
まず充電用USBケーブル。本体側の接点は専用形状で、これ以外では充電できません。一度フルに充電すると最低、5日間動作すると言います。このケーブルは充電専用で、残念ながらPC側とのデータ同期には使用不能。
で、PCとデータ同期する際に必要なのが、小さなUSBハードウェアキー。これを差し込むことで、PCが近くにあるFitbit Oneを認識します。Bluetooth 4.0に対応するPCであっても、これがないと同期いたしませんので悪しからず。
それから、ズボンのベルトなんかにFitbit One本体を止めるクリップホルダー。本体をそのままポケットに入れてもいいのですが、突っ込んでいた手を出した拍子に、ぽろっと紛失、そういう危険が高まりますので、これに装填して使うわけです。クリップ以外の部分は柔らかいシリコンでできていて、窪みの部分にするっと本体を押し入れます。
そして睡眠時にはリストバンドを使います。このリストバンドにはFitbitを入れるポケットが付いていまして、ここに本体を入れてリストバンドを装着します。このリストバンドは布製で、腕に巻き付けベルクロで固定します。なにやら血圧を計っているようなメディカルな風情ですが、通気性もひとまず確保されており、さほど不快ではありません。
長い間使うことを考えると、紛失と同時に、これら付属品の耐久性が気になってきます。そして、UPもろくに使いこなせないようなズボラな人間にとって、この設計は間違いなくハードルが高い。例えば一日のルーティンはこうです。
睡眠→ クリップホルダーから本体を外して、リストバンドのポケットに装填して、リストバンドを装着。本体ボタンを長押しして睡眠記録モードへ
起床→ リストバンドを外して本体を取り出し、クリップホルダーに装填して、スボンのベルトかポケットに装着。本体ボタンを長押しして歩行記録モードへ
この繰り返しになるわけです。UPのボタンを長押しして、起床と睡眠のモード切り替えを忘れ続けた男に、本体をちまちま移し替える動作が出来るのかどうか。UPが最初からリストバンドとしてデザインされた理由も、これで理解できますが、それでもダメだったんです。