今回のお題:
サーキットレベルゲートウェイ
魔導回路(サーキット)解放! ミスティックセッション確立!
サーキットレベルゲートウェイ起動!!
!? 光の柱が!?
うぉおおおお!(と叫びながら懐中電灯を振り回す)
ちょ、まぶしい。顔に光があたる。まぶしいってば。
イェエエエエイ! ヒャッハァアアア!
えい。(プスッ)
ギャァアア! 足がぁああああ!
……ほんっとスイッチ入るとテンションおかしくなるわよね、あんた。……で? 『魔導』がファンタジーで『回路(サーキット)』が技術用語。二つあわせるから中二っぽいってこと?
はい、これ、いいところ突いてると思うんですよね。魔法というオカルティックな概念を科学で体系化した感じで。なんなら魔導を英語に変えてグリモアルサーキットとかでもいいですよ?
表記は別にどうでもいいけど……お題はサーキットレベルゲートウェイなんだからそっちに凝りなさいよ、もう少し。
もちろんそっちの方もきちんと設定してあります。魔導力の溢れた並行世界から力を呼び込むための回路、それを終端するための装置がサーキットレベルゲートウェイです。術者は自らの体内にゲートを作ることで並行世界に接続、膨大な魔力を行使することができるんです。
そ、そうなんだ。
ちなみにゲートウェイには七色四方位の基本要素が存在し全部で28種の魔導属性が形づくられます。通常魔法使いは一種類の魔導属性しか持てませんが、希に複数の属性を持つ者もおり、こうした人々をマルチマトリクスと呼びます。
………。(えーと)
なお正確には属性が二つならデュアルマトリクス、三属性ならトリプルマトリクスと呼ばれます。三属性持ちははっきり言って神ですね。同時に異界と三チャネルを繋いで魔力供給できるわけですから。
あ、スタッフさん、緞帳(どんちょう)おろしてください。……ええ、いいです。この話、長くなりそうなんで適当に切ってもらって。はい。
ですが歴史上、たった四人だけ四属性を持つ魔法使いがいたんです。彼らクアッドマトリクスの所有者は『始祖四柱』と呼ばれそれぞれ現在に連なる四つの魔術理論を築き上げました。一の系統『葬送工房(フューネラルファクトリー)』、二の系統『吸血法廷(レッドコート)』、そして口に出すのも恐ろしい三の系統ーー。
(がらがらと閉まっていく緞帳。隠される桜坂、場転)
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