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痛車でラリー! メロンからプラムへ~新たなる挑戦! 第3回

諏訪姫ランサー、デビュー戦を5位でフィニッシュ!

2013年05月30日 22時40分更新

文● 中村信博 ●撮影/Alfred Worgan、うえのふみお、光辻公明

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デイ2でどこまで差を詰められるのか!?

 翌朝。久万高原の空は、真っ青な晴天。これまで毎年のようにこのイベントに参戦してきた筆者だけど、全日程を通して晴れというのはこれが初めて。き、奇跡だ……!

美川ラリーパークは標高が高いだけに、吸い込まれそうなほど青い空。ここまで完璧な青空は、この時期の久万高原では本当に珍しい!

 デイ2の焦点は、フルアタックでのトップ追撃を開始したADVANランサーに追いつくことができるのか。2日目の走行距離から考えると再逆転ができるタイム差だけど、相手はアジア最強ドライバーの一人である奴田原選手だ。本気でアタックを開始したら、そう簡単には追いつくことができないだろう。

オーバーナイトパルクフェルメがあけて、諏訪姫ランサーが本日最初のサービスDへ。各部のチェックと共に、予定していたフレッシュタイヤ4本交換を実施する

諏訪姫ランサーを送り出したあと、並べたタイヤの上で仮眠を取るチームメカニックの保田さん。春の陽がぽかぽか気持ちいいので、こんなときは昼寝が最高だ(笑)

スタートランプからふたたび戦場へと旅立っていく各マシン。ここまで来たら、全車最後まで帰って来い!

 気になるのは、現在のところ7番手を走行中のNENCインプレッサ(高山仁選手/河野洋志選手組)だ。今年から左ハンドルの海外仕様インプレッサとなり、慣れるまでにはしばらくかかると予想していたが、1日目後半には急激にタイムを上げてきていた。このままのペースだと、今日の半ばまでには6位と7位の順位が入れ替わる。そのとき、5位を走る諏訪姫ランサーとNENCインプレッサの間にどれだけのビハインドが確保されているか。それが今日の後半の戦い方を大きく左右することになる。

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS10/イワタケI
(3.22km)
3:32.7(+8.2)49:23.7(+1:08.8)
SS11/大野ヶ原線I
(9.03km
9:49.4(+9.1)59:13.1(+1:14.8)
SS12/スキー場IV
(1.12km)
1:11.0(+1.4)1:00:24.1(+1:16.2)
SS11インカー


 デイ2は低速ツイスティな2本の林道と観戦ステージを組み合わせた3本のステージを、あいだに1回のサービスを挟んで2周する設定だ。前日と比べて路面状況も悪く、気を抜けば大きなタイム差がついてしまう。

 注目のSS10、諏訪姫ランサーは少しタイムを落として6番時計。しかし距離が短いだけに、トップから8.2秒差とそれほどのタイム差にはならない。続くSS11、12の2本をそれぞれ3番、4番で走りきり、5位死守に向けて幸先の良いスタートを切った。6位加勢eレーシングランサーと7位NENCインプレッサの戦いはこの1ループ目には決着つかず、その差12.1秒で2ループ目へと勝負が持ち越される。

諏訪姫ランサー、最後のサービスEに帰還。さすがにダメージが蓄積されたか、前まわりのフレームに歪みが。オイルクーラーが下にずれ落ちていて、急いでその位置を修正する

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