メモリー速度の違いが
ベンチマークに与える影響
AシリーズのGPU性能は、搭載するメモリーの速度で結果が変わってくるのは周知の事実。ここまでは内蔵GPU性能の違いを見るために、同じDDR3-1600でテストしてきたが、“Richland”最上位の「A10-6800K」はDDR3-2133に対応しているので、メモリー速度の違いでどのくらいフレームレートが向上するかをテストしてみた。
各ゲームを解像度1920×1080ドットで計測したが、DDR3-1600とDDR3-2133では平均fpsが20%近く向上している。DDR3-1600とDDR3-2133のメモリー価格差は4GB×2枚セットで5000円前後あることを考えると、ビデオカードを追加したほうがコストパフォーマンスはいいが、拡張スペースのない省スペースPCならDDR3-2133メモリーで内蔵GPU性能を引き上げるのもアリだろう。
性能が向上しているのに
消費電力はわずかにダウン!
最後は「SimCity」プレー中のシステム全体の消費電力を計測してみた。「A10-6800K」と「A10-5800K」のTDPは同じ100Wだが、消費電力の効率化が図られている“Richland”の「A10-6800K」は、CPUとGPUの動作クロックが向上しているにもかかわらず、わずかにダウンしている。
例えるなら“Trinity S”といったところか?
“Trinity”の性能を大きく上回ることのなかった“Richland”だが、「A10-5800K」と同性能で、より低消費な「A10-6700」など、組み合わせや用途次第では、なかなか面白そうだ。新規にAシリーズで組む人はもちろんだが、“Trinity”から“Richland”へのリプレースも、搭載しているCPUによっては十分アリだろう。
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