化粧品の研究開発を行うサティス製薬は、同社が開発した化粧品原料「玉造温泉水」を配合した化粧品の出荷個数が、2012年12月末時点で累計200万個に達したと発表した。
美肌温泉といわれる「玉造温泉」をスキンケア化粧品として全国に流通させる事業は2010年7月、松江市とサティス製薬が開始。日本最古の「美肌の湯」という背景と、皮膚に対する高い保湿作用(美肌作用)を備える松江市の観光資源を、化粧品として全国に流通させることで地域素材・観光資源のPR効果につなげることを目的に展開してきた。
具体的には、同社が高い美肌作用が特徴の化粧品原料「玉造温泉水」を開発し、2010年7月にスキンケア化粧品ブランド「姫ラボ」を商品化。このほかにも、同社の取引先である通販化粧品メーカ―8社が販売する化粧品に化粧品原料「玉造温泉水」を配合し、複数のブランドを通じて「玉造温泉」の認知拡大を図ってきた。
出荷個数の増加に伴い、製品を通じて最終ユーザーに玉造温泉の認知を広げてきた結果、地域の観光振興と雇用創出の両面で一定の成果が表れているという。
現在までに、サティス製薬と通販化粧品メーカー8社が共同で商品を開発し、市場に流通させた玉造温泉水配合化粧品は合計で10ブランド16商品という。