Xperia Tablet Z単体ではエンタメ性に優れる
まずは、Xperia Tablet Z単体での運用を見ていこう。タブレットの使い方はノートPC以上に多種多様になってきている。たとえば、電子書籍中心であったり、動画視聴中心であったり。そこにSNSやウェブブラウズ、メールといった用途を加えている人が多いだろう。またゴロゴロしながら、いわゆる“ながら”で使いやすいのも10.1型の魅力といえるだろう。
筆者も上記に外れることなく、お布団の中では電子書籍ビューワーとして活用しているし、お風呂では動画視聴デバイスになっている。このあたりは、重さ495gでかつ薄さフルフラット6.9mmである点が大きく、持ち運びがとにかくラクという点に尽きる。また10.1型と大きいため、お布団を頭まで被ってXperia Tablet Zをテントの支柱にした場合も、ちょうどいい空間を確保しやすく、ハンズフリーで動画を見ながら寝落ちが可能だ。
「見る」部分で考えると、10.1型で解像度1920×1200ドット、224ppi。写真や動画に適用可能なモバイルブラビアエンジン2が強力だ。音質についてもオーディオ部門があるソニーらしく、内蔵スピーカー向け機能としてClear Phase、xLOUD、S-Force Front Surround 3Dの3つの機能が用意されている。とくにClear Phaseは、明らかに聴きやすくなるため、デフォルトでオンにしておきたい。
「ながら」の部分をみると「スモールアプリ」が秀逸だ。Sony Tabletシリーズ時代から搭載されているもので、現在ではXperia Zなどにも搭載されているXperia純正アプリの1つだ。これが非常に使いやすく、動画を見ながらブラウザーを立ち上げるといった、2タスク環境を構築しやすい。ウィンドウサイズの変更も可能なので、参考資料をみながらちょっとメモを作るといったアクションも対応している。
オススメはスモールアプリ用Twitterクライアント「ソニタブッター For Small App」(こちら)、負荷をいつでもチェックしておきたいのであれば「Real Time Task Manager」(こちら)もとてもいい。起動できるスモールアプリは1つと制限されているものの、10.1型の大きさを考えると、ちょうどよく、Androidで並行処理をしたいと感じているのであれば、注目すべき点になってくるだろう。なおデフォルトではブラウザーやノート、タイマー、リモコン、レコーダー、電卓などがインストールされている。
また、PS3コントローラーを接続できる点もチェックすべきだろう。MHLに対応しているため、Xperia Tablet Zをゲーム機としても使える。Android用ゲームの中にはコントローラーが欲しいと思うタイトルも多いし、キレイなグラフィックのRPGも多いため、ゲーミングデバイスとしても非常に優秀だ。個人的にはPlayStationMobileでPSタイトルを配信してくれると、だらだら遊べてよさそうだ。