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最新パーツ性能チェック 第140回

「GeForce GTX 780」は新シリーズらしい力を示せるか?

2013年05月23日 22時01分更新

文● 橋本 新義

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ビデオカード本体をチェック
外観もTITAN譲り?

GTX780(上)とGTX680(下)のリファレンスモデルを比較。GTX780の全長(ブラケット~最後部までは約267mm、高さ(カードエッジより下は含まない)は約95mmとTITANとまったく同じ。GTX680よりほんの少し大きいところも同等だ

TITANと大きく違うのがカードの裏面。TITANで搭載されていたGDDR5チップがなくなっており、メモリ容量減少が目でわかる。ある意味で型番刻印の次に大きな変更点だ

補助電源端子もTITANと同じく8ピン+6ピン。電源ユニットに600W以上を推奨する点も同じだ

出力端子はスタンダードな同じDVI×2、HDMI×1、DisplayPort×1。もちろん単体での3画面出力「NVIDIA Surround」にも対応する

テスト環境

 性能検証の前に、まずはテスト環境を説明しよう。今回の比較対象は、GeForce GTX680のリファレンスカードとなる。TITANが準備できなかったのが残念なところだ。なお、GPUドライバーは、GTX780は評価カードに付属したGeForce Driver 320.18を使用。GTX680は、320.18が使えなかったため、現在最新の正式版(WHQLドライバー)である314.22を使用した。

テスト環境
CPU Intel「Core i5-3570K」(3.4GHz)
マザーボード ASUSTeK「P8Z77-V PRO」(Intel Z77 Express)
メモリー Silicon Power 「SP008GBLTU133V21」(DDR3-1333 4GB×2)
ビデオカード GeForce GTX 780 リファレンスカード
GeForce GTX 680 リファレンスカード
SSD Kingston HyperX 「SH100S3/120G」(120GB)
電源ユニット ENERMAX「EPG600AWT」(600W、80 PLUS GOLD)
OS Windows 8 Professional(64bit)
グラフィックドライバー GeForce 320.18 Driver(GeForce GTX 780)
GeForce 314.22 Driver(GeForce GTX 680)

「3DMark」では
あまりにも“想定通り”の性能に!?

 まずは新「3DMark」の結果から見ていこう。今回は高性能GPU用の「Fire Strike」と「Fire Strike Extreme」に絞ってテストした。

3DMark Fire Strike (単位:score) better→

 GTX780はGTX680に対して約32%アップ、Extermeでは約38%アップのスコアを出している。NVIDIA公式の指標にピッタリ合致するので、思わず笑ってしまったほどだ。もともと3DMarkはGPUの性能指標のターゲットとされるため、新GPUでスコアの伸びが出やすいタイトルではあるのだが、それをさし引いてもGTX680に対してこれだけ有意な差を付けているのは立派なものと思える。

「3DMark 11」Preformanceでは
貫禄の1万超えに

 続いて、「3DMark 11」の結果を見よう。今回はPerformanceとExtremeの2つの設定で比較した。

3DMark11 (単位:score) better→

 目立つのは、GTX780のPerformance設定が1万超えの大台に乗っている点だろう。ただし性能向上率自体は、GTX680に対して約19%アップとあまり大きくはない。対してより条件の厳しいExtremeではGTX680の約33%アップと、新3DMarkに近い性能向上率を見せているのが目立つ。やはり高性能GPUらしく、描画負荷が重いほど実力を発揮する傾向にあるようだ。

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